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玉縄祭り & 日本の現実 [ブログ交流で学ぶこと]

8月19日のことでした。
夜店がずらっと出ています。柏尾川の左岸の道がホコ天になり、提灯や露天商が・・・
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対岸にもいくつか提灯が出ていて、首塚のところで何やら式典をやっているようです。
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行ってみました。
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歴史顕彰会の会長さんが挨拶をしていました。

いわれの書かれた紙を一枚もらいました。
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とのことでした。


以下は gonntan 様の記事
https://myoeiji.blog.so-net.ne.jp/2019-08-28-1
のほぼ丸写しですが・・・

【 ニューズウィーク日本版の記事によりますと

「日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう」

数字で見ると今の日本は惨憺たる状況

日本の労働生産性は先進各国で最下位(日本生産性本部)となっており、世界競争力ランキングは30位と1997年以降では最低となっている(IMD)。平均賃金はOECD加盟35カ国中18位でしかなく、相対的貧困率は38カ国中27位、教育に対する公的支出のGDP比は43カ国中40位、年金の所得代替率は50カ国中41位、障害者への公的支出のGDP費は37カ国中32位、失業に対する公的支出のGDP比は34カ国中31位(いずれもOECD)など、これでもかというくらいひどい有様だ。

日本はかつて豊かな国だったが、近年は競争力の低下や人口減少によって経済力が低下しているというのが一般的なイメージかもしれない。だが、現実は違う。

日本は「かつて豊かだった」のではない

バブル期には一時、欧米各国に近づくかに見えたが、そこが日本のピークであった。日本は「昔、豊かだったが、今、貧しくなった」のではなく、日本はもともと貧しく、80年代に豊かになりかかったものの「再び貧しい時代に戻りつつある」というのが正しい認識といってよいだろう。 】

そしてgonntan 和尚は書かれています。

【 そういう「現実を直視した認識の下に弱小国家(の企業や国民)が生き残る道をイメージし行動する」提言を読むと

地球儀を俯瞰した外交とか宣うどこぞの誰よりよっぽど現実的ではありませんか?

政治屋は大風呂敷を広げるけどね・・・】

これを読んだわたしは思いましたよ

「 そうだな、政治家が、いや政治屋が大風呂敷を広げすぎているな。
ニューズウィーク紙のように、現実を直視すべきだな。

アメリカに張り付いてその右腕として存在を示そうとするのではなく、

東洋のあまり大きくない島国として、
残念ながら自然災害のたいへん多い国として、
そしてなぜか人口が減り始めて勢いの衰えつつある国として、
それでもキラリと光るところがある国として、
そういう国としての存在の仕方を追求すべきだよな。

およそ、現政権のイメージしていることとは違うよな
こんな政権が続くことは、この国にとって少しも良いことはないよな、百害あって一利なしだ〜」

みなさまはどう思われますか?


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煽り運転について [人間考]



九州北部にまた大雨が降っているんですね。福岡県、佐賀県、長崎県に大雨災害特別警報が出ているとのこと。佐賀県の市街地が水没している様子がテレビに映し出されています。

「命を守る行動をとってください」とのアナウンスが再三流れています。これ以上災害が大きくならないことを願うばかりです。

五十年に一度あるかないかの降水量とのことですが、そんな状況が毎年のように起こるようになりました。地球温暖化の影響を考えざるを得ませんよね。

余った熱エネルギーを上手に使って、人が排出するエネルギーをできるだけ少なくすることに、人類全体が早期に取り組むしかありませんよね。経済の問題でもあり、政治の課題でもありましょう。


話は変わりますが、最近、煽り運転の問題が時おり大きな話題になりますよね。

むかし、気づいたのですよ、私は。何にかというと、人には役割性格というのがあって、立場を自覚するとそれに見合った性格になるという性質があるんですよね。

例えば、父親になると、あるいは母親になると、それらしい性格になる。会社や団体などの組織でも、ポストが変わると、性格も変わってくる。誰もが経験することで、人には、そういう性質があるんですよね。

これを車の運転に当てはめると、人は車の運転席に座ると性格が変わってしまうんですよね。

車は、人や荷物を乗せて素早く動く性能を持ち合わせていますが、自ら動く意志は持っていません。今、盛んに自動運転の車の開発が進められていますが、これまでは、人が操作しないとまったく動かなかった。

運転席は、強力な動く性能を持った自動車の頭脳に当たるわけです。人がそこに座ると、その性能を発揮させることが仕事だと自らの役割を認知するわけです。

目的地は、役割と関係なく運転席に座る前から決まっているわけですが、一旦席に着くと、つまりハンドルを握ると、その動く性能をできるだけ発揮して、できるだけ速くそこに着くことが自分の役割だと無意識のうちに思い込むんですね。

空いていればできるだけ速く前に進む。単純なものです。信号が赤でも、行けるところまではどんどん進む。モタモタした車があると、追い越せたら追い越すし、追い越せなかったら、邪魔だと言ってどかそうとする。

これが運転する人の基本性格ですよね。人ではなく、動くだけの車の頭脳になってしまっています。

私がこのことに気付いたのは、車の燃費を気にするようになってからです。できるだけガソリンを燃やしたくない。そう考えると、できるだけアクセルとブレーキを踏みたくない、踏まないで目的地に着きたい。

発進はゆっくりになります。信号が赤でつかえていると、遠くから加速をやめて惰性で近づきます。スピードを出すと速く目的地に着くかも知れないけれど、止まらなければならない時のエネルギーのロスが大きくなります。

そんな節約計算をして運転をしていると、していない人の運転の仕方が気になるわけです。どうして前の信号が赤なのに急いで行くのだろう?そうか、何が何でも、前が空いていると詰めたいんだなって気付いたわけです。

あちらからすると、まさに煽りたい運転手なのでしょう、こちらは。

でも最近は節約運転を心がける人間ドライバーも増えてきましたよね。

本来なら、人が、便利な移動の道具である車を操縦するわけですが、どうかすると、車が、人の感覚神経と運動神経を使ってブンブン走り回る現象が起きるわけです。

意に反してノロノロ走らされたり止められたりすると、運転席から降りてくるのは人ではないのです。あれは、走り回りたい車の、走り回りたいというだけの中枢神経なのです。人が人を思いやる気持ちなんかとても持ち合わせていません。

人でなくなっている人は怖いですよね。窓なんか開けて相手をしてはいけませんよね。車から離れて、冷静に人間に戻ってもらうしかありません。

ところで人が役割に徹すると、人としての性格を失ってしまうことがあるということは、戦争の軍隊でも言えることですよね。

敵をやっつけることが仕事ですから、そのことに全能を働かせて取り組むことになります。相手を人としていたわる気持ちなど、とても持ってはいられません。とても怖い存在です。

終戦の日に熊谷に焼夷弾を降らせたパイロットも、エノラ・ゲイに乗って広島に原爆を投下したパイロットも、その役割を担っただけの、人の魂の抜けた機械ロボットだったのでしょう。

そうなると、そういう役割を与える人に責任がありますよね。軍隊は元々そういう組織ですから、軍隊を持たないことがまずは大事ですし、万一に備えて持つにしても、開戦しないことが絶対に大事ですよね。

人が持っている役割性格という健気な性能が、人を人でなくしてしまうことがあるということを忘れてはいけませんね。

そんなことを思いました。


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「熊谷大空襲と東京大空襲」 [たまには photo news]

行ってきました、先日お知らせした「熊谷空襲を忘れない市民の会」主催の講演会に。
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右側の女性が会の共同代表の一人、米田さん。

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登壇しました講師の栗原俊雄さん(毎日新聞記者)
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八月は反戦関連の行事や報道が多いですね。あれを八月ジャーナリズムと呼ぶそうです。
栗原さんは八月にとどまらず、年間を通して同じ視点で取材活動をされているそうで、人呼んで「常夏記者」の「常夏報道」

なぜそうしているかと言うと、「戦闘は終わったけれど、戦争はまだ終わっていないから」
上の写真はこの記事では薄くて見えないかもしれませんが、上野の西郷さんの銅像の写真です。

「東京大空襲では2時間に10万人の方が亡くなったとされています。記述は一行で済んでしまいますけどね、その10万人の亡くなった方の遺体はどう処理されたのでしょうねえ?と常夏記者は考えます。」

「当時の東京都の死体処理能力、つまり1日に火葬できる数ですが、500体だそうですよ。ということは、もう、あちこちで亡くなった方を焼いたんですよ。西郷さんの銅像の脇でも行われたんですよ。」(カギ付きで書いていますが、録音していませんので、趣旨ですので)

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焼かれた遺体は取り敢えず埋められたんですね。ではどこに?百三十ヶ所中、(江戸川区行船公園434体など)八十ヶ所は分かっているそうですが、五十ヶ所は公表されていないそうです。

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熊谷星川「戦災者慰霊の女神」
熊谷大空襲では266人の方が・・・

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2006年に、あの手この手を使って許可を取り、硫黄島の遺骨収集に参加したそうです。
「まだまだこういう作業が続いているんですよ。骨はたくさん出てくるんですけどね、身元の特定はほとんどできない。特定できないことが分かっていても、遺族にとっては大事なんです。
戦争犠牲者については、少なくとも遺骨は収容し、名前を刻印すべきですよ、国の責任で。戦闘機百機なんて買っている余裕があったら、こういうことをしっかりやってほしいものです、国には。」

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戦災補償立法を求める国会前、陳情?抗議?活動

「74年たっても、戦争はちっとも終わっていないんです!」

まったくおっしゃるとおりと思いました。この大問題に寄せるこの方の情熱はすごいですね。感服しました。

外に出てきたら受付嬢が
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この方たち、講演の最中もここにいたそうで、「お疲れ様でした」

以上、筆者が捉えた講演の大筋でした。
詳しいことは「常夏記者」で検索し、御著書をご覧ください。私も是非、いくつか拝読したいと思っています。中古本でも良いそうです。



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久しぶりのエノスイと、最悪の日韓関係 [時事問題]

少々ご無沙汰してしまいました。バカンスしてました。ならいいんですけどね、3日ほど出張して孫守りしてました。普段は家でやっているんですけどね、幼稚園が夏休みということで、たまには本来の家のほうでの孫守りとなったわけです。親は仕事が何かと忙しいようで。

家の中で遊んでばかりいるわけにもいきませんから外出を考えます。この暑さですから行くところはそうもありません。で、久しぶりにエノスイ(新江ノ島水族館)に行きました。JRで藤沢へ。小田急で片瀬江ノ島に。

エノスイとなるとイルカショーです、孫のお気に入りは。
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トリミングします
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ショーの終わりの前方宙返り
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鴨シー(鴨川シーワールド)のシャチショーほど水がぶっかかってはこないのですが、小粒の水滴が程よく飛んできます、前の方にいると。そのスリルを味わいながら、イルカの身体能力や、芸を覚える健気さに心打たれているのでしょうか、孫は飽きることなく何度でもこのショーを見ます。

好きなんですねぇ、これはハナゴンドウのビーナだそうで
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水族館以外では、今回初めて地元のお祭りに出くわしました。
でもその話?光景は次回にします。

世間は、昨日から韓国がGSOMIAを自動延長しない=打ち切る決断をしたことが大きなニュースになっています。日韓関係がこれほど、絵に描いたように悪くなったことは戦後なかったと思います。これはどう見たら良いか?

まったく、喧嘩とは、このように事態が悪い方向に進んでいくものかという典型を見ているような両国政府高官の応酬の仕方でした。

いつも、どの段階でも、両者の主張はズレまくっているのです。

そもそも、韓国の現政権は、戦前の日本のやり方に、また戦後の処理についても不満を持っているのです。政治家としての狙いは南北統一なのです。夢ばかり追って現実を見ていないと批判しても、人の信念を変えることは簡単にはできません。

日本のアベ政権は、戦前・戦中の日本国のなしたことを強く反省するというよりは、当時の日本社会の支持を受けた政府のしたこととして、寛容に理解しようとする姿勢でいます。

文政権は、従軍慰安婦や徴用工問題の被害者やその支持者の訴えに理解を示します。一方安倍(公平性を期するため漢字にしました!)政権は、それらは政府間で既に解決済みで、蒸し返すのは国家間の約束違反、信頼関係を壊すことになる、と主張を一切受け入れません。すなわち政府間の合意を根拠に、韓国政府が対処すべき問題としています。

一方韓国政府は、政府間で合意はしたものの、民間人の被害の補償まで含んだものではないと主張。そもそも悪いことをしたのは日本のほうなのだから、責任を持って対処するのは当然のことだろうと一歩も引きません。

事態が動かなくなり、日本政府が打った手が、貿易の手続きを優遇するホワイト国から韓国を外すことでした。

これは日韓の戦後処理問題と無関係の安全保障に関わる貿易手続き上の必要措置と政府は説明するものの、日韓関係の現状に鑑みて、これをまったく別の問題と捉えることにはいささか無理があります。

安全保障上の信頼関係が疑われると日本が言う以上、こちらもGSOMIAすなわち日韓秘密軍事情報保護協定などとても延長している場合ではないと、安全保障上のリスクを冒してまで、筋を通してきたわけですね。

その前に、話し合いに応ずると意思表示をしたにも拘らず日本側が何のリアクションもしなかったことが決定打になったとも伝えられています。自尊心が傷つけられたとの表現も伝わってきました。

日本側はあちらのやり方に腹を立てていますから、「多少折れてきて当然」ぐらいにしか思っていません。

ある程度隔たりが大きいと、やることなすこと裏目に出て、事態がどんどん悪くなりますね。

日本で韓流ブームが起きたり、日本が好きな韓国人が多数いたりする中で、両国政府がこのように噛み合わない主張をし合っている状況を見ていると、政治家の質が下がったなと思わざるを得ませんね。

こちらの立場からの主張だけを堂々と述べて平然としている政府高官を見ていると、ほんと、この人たちに任せておいたのでは、まとまる話もまとまらないぜって思ってしまいますよね。

政治家が折り合いをつけるという精神を持ち合わせていないのですから、演技のできない役者とか、ルールを知らないレフリーとかと同じようなものですよね。呆れてしまいます。

本日は以上です。

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久し振りに参加した「熊谷平和講座」 [たまには photo news]



先週の土曜日、久し振りに「熊谷空襲を忘れない市民の会」が主催する加藤一夫先生の「熊谷平和講座」に参加しました。

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今回のタイトルは「戦後ゼロ年(1945年) 出発点に立ち戻る」でした。

折しもNHKが毎晩のように取り上げている話題なので、興味深く拝聴。佳い話をたくさん聞かせていただきましたが、詳しく書いている時間がありませんので、せめて「結び」の行だけでも、レジュメより書かせていただきます。

【 結び
戦前と戦後の結節点である1945年は、「帝国」と戦後「民主国家」との分岐点になっているが、帝国の遺産の多くは戦後に引き継がれた。戦前と戦後は断絶していない。

(問題点)
・神権天皇制と象徴天皇制は連続しているか(新国体論)
・戦後民主主義(GHQより与えられた民主主義)に国民は主体的にかかわったか
・経済の自由化は実現したのか
・教育の民主化、自由化は実現したか
・女性(婦人)は解放されたか、社会では「家父長制」は温存されている 】

戦争も悲惨でしたが、悲惨な戦争を招き、それを続行した社会体制の清算の仕方も、必ずしもクリアではなかったことが語られました。

平和講座の後に会の定例会がありました。賛同人としてオブザーバー参加しました。

主な議題は今度の日曜日に予定されている講演会の役割分担。

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この会は次々と興味深いイベントを企画し実行しています。敬服します。

次なる話題はこの講演会のPRを地元のテレビ局 J:COMでオンエアするそうで、その打ち合わせ。
その他。

以上、ローカルニュースでした。詳しいことは、この会のホームページでご確認ください。
http://www.peace-kumagaya.org/

以下はおまけの写真です。

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頑張る8月のNHK [日本考]




8月のNHKさん、頑張ってますね、連夜の太平洋戦争関連の歴史掘り出しドキュメンタリー。

15日は、二・ニ六事件について、新たに見つかった海軍の極秘文書に基づくドキュメンタリーでした。

その冒頭、主旨は
【 戦前、陸軍の青年将校らが天皇中心の国家を確立するとしてクーデターを企て、政府要人ら9人を殺害した「二・二六事件」について、事件の発生から収束までの4日間を分単位で記録した極秘文書が残されていたことがNHKの取材でわかりました。

当時、海軍が記録したもので、青年将校と軍幹部の動きややり取りなどが細かく記されており、専門家は近代日本を揺るがした事件の新たな側面を浮かび上がらせる第一級の資料だと指摘しています。】

以下省略しますが、ニ・二六事件といえば、日本がどんどん軍国主義に傾いていくきっかけとなる近現代史上、極めて重要な事件ですので、興味深く視聴しました。

この事件について、海軍は独自の情報網から早々と詳細情報を入手し、その後の周囲の動きにも関心を払い、着々と海軍としての備えをしていたことがわかりました。

海軍・陸軍となると、一国の軍隊にもかかわらず、なぜか、協調性よりも独自性が強いことがわかります。そもそもこれが海軍内部の極秘文書だということからしても、おやまあ、軍というのはそういうものなのかと思わざるを得ません。

5.15事件や2.26事件のような軍隊の一部が起こすクーデターは、否が応でも国の政治を変えますね。成功すれば軍事政権が誕生しますし、鎮圧しても、鎮圧するのは軍隊ですから、軍人の発言力が増し、民間人は次第に物が言えなくなります。

こうした動きはあってはなりませんね。

16日は7時と9時のニュースで次の報道をしました。

【 NHKは初代宮内庁長官が5年近くにわたる昭和天皇との対話を詳細に書き残した「拝謁記」を入手しました。

その記述から、昭和天皇が、戦争への後悔を繰り返し語り、終戦から7年後の日本の独立回復を祝う式典で、国民に深い悔恨と、反省の気持ちを表明したいと強く希望したものの、当時の吉田茂総理大臣の反対で、その一節が削られていたことがわかりました。

分析にあたった専門家は「昭和天皇は生涯、公の場で戦争の悔恨や反省を明確に語ったことはなく、これほど深い後悔の思いを語ろうとしていたのは驚きだ」と話しています。

「拝謁記」を記していたのは、民間出身の初代宮内庁長官だった田島道治(たじま・みちじ)で・・・(省略)

吉田総理大臣が削除を求めた一節は、
「国民の康福(こうふく)を増進し、国交の親善を図ることは、もと我が国の国是であり、又摂政以来終始変わらざる念願であったにも拘(かか)わらず、勢の赴くところ、兵を列国と交へて敗れ、人命を失ひ、国土を縮め、遂にかつて無き不安と困苦とを招くに至ったことは、遺憾の極みであり、国史の成跡(せいせき)に顧みて、悔恨悲痛、寝食(しんしょく)為(ため)に、安からぬものがあります」という部分です。】以下省略しますが、これをニュース番組で流しました。

NHKさんも、これはちょっと変わったのかなと思いました。

17日には、この拝謁記に基づく再現映像を交えた特集番組をやってました。ご覧になった方も多いかと思います。

知り得たことの一つは、昭和天皇は大戦の結果責任を真摯に受け止めていて、それを国民に表明することを熱望していたということで、もう一つは、それを吉田茂が都合が悪いので阻んだということです、簡単に言えば。

昭和天皇の路線で戦前戦中の悔恨や反省を表明していれば、周辺の政治家も右へ倣えして、日本の指導層が一致して、戦前戦中のよくないところを認め、再出発することができたように思えます。戦後の日本は違っていたでしょう。

しかし現実はそのような深い悔恨の心情には至らず、戦前戦中の魂胆や作為を残したまま戦後の再興が進められることになったのです。

日本の保守政治は、表向きだけ民主的な諸制度が取り入れられましたが、それを運営する政治家の志においては、戦前と大差がなかったということができると思います。

戦前、天皇を神に祭り上げ、その権威を利用して国政を行ってきた者たちが、戦後はアメリカを絶対視し、その権威を背景に、国政を操るようになったのです。

ですから自主独立の気概はありません。昭和天皇は反省すべき点は素直に反省し、改めるべきところは改めて、再び独立国として出直すことを日本国の当然の進路と考えていたようですが、為政者たちは、戦勝国アメリカに、寄らば大樹の陰で寄り添うことしか考えていないのです。

戦後、何年たっても基地や空域を提供し続け、いつまでたっても戦後が終わらない日本外交の出発点が、吉田茂のこの発言阻止にあったのです。

吉田茂や岸信介、佐藤栄作、中曽根康弘などの保守政治家や、その他右翼の大物たちが、日本が生まれ変わるチャンスを潰し、機会があったら万事戦前に戻そうと虎視眈々と狙う戦後の保守政治の流れが、この時既にできたのです。

NHKさんはここまでは言いませんよ。今を批判的に見ていませんから。しかし今の政治に危機感を抱いている人には、このとき撒かれた戦前品種のタネが、今、孫の代になって開花し実をつけようとしているかのように見えるのです。そうとわかるのです。絶滅すべき悪品種が、実は徐々に繁殖していたのです。

そんなことを思わせる番組でした。





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74回目の終戦記念日に [人間考]

今日は終戦記念日です。
敗戦が確定した屈辱の日でもあります。しかし生き残った人たちの多くがほっとした日です。私はまだ生まれていませんでしたが、親や祖母、親戚の人たちの様子からそれは明らかに伝わってきました。

負けるはずがないと思い、思わされ、ズルズルと窮地に追い込まれていた現実が、まるで悪夢から覚めるかのように一変した日です。

そんな明るい陽がさした日の前夜から未明にかけて、熊谷市は空襲を受けました。日本がもう戦えない、戦わないことは明らかになっていた時点で、アメリカは市民の頭上に焼夷弾を降らせました。

いまさら恨み言を言っても仕方がないかもしれませんが、原爆の投下も含め、市民の大量の、しかも余分な殺傷ですから、その非を糾弾しないわけにはいきません。

昨年は市の有志が毎年行っている平和の鐘を鳴らす行事に参加しました。そして記事にしました。
https://mo-mo-taro.blog.so-net.ne.jp/2018-08-15

今年は台風が西日本に接近し、それが超大型で、関東地方も昨日から時折大雨が降るなど影響が出ています。今日はさらに荒れた天気になるでしょうから、正午にそれが行われるかどうか、また、参加できるかどうかわかりません。そこで、今年はそれを待たずに記事を書いています。

先日、戦争が個人にもたらす悲劇を改めて思い起こさせてくれる文章に出会いました。今日はそれを紹介させていただきます。風船かずらさんのブログで拝読しました。
https://aoisora-ni.blog.so-net.ne.jp/2019-05-31

知人の方たちが書かれた文集から書き起こしてくださったようです。ご一読をお勧めします。また、戦争の悲惨さを知らない一人でも多くの方の目に触れますよう、拡散の程を宜しくお願い致します。

本日は以上をまずは投稿します。

11時半過ぎ、友人と行ってきました、中央公園の平和の鐘の下に。

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今年も集っていました、雨中。
反対側から
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正午に黙祷
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鐘の音が響き
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熊谷市非核平和都市宣言が朗読されました。
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熊谷市非核平和都市宣言

世界の恒久平和は、私たち人類共通の願いです。
しかし、世界では今もなお地域紛争やテロリズムなどにより、人間の生命や尊厳を踏みにじる行為が繰り返されるなか、核兵器の存在や核実験の実施は、世界の平和と人類の生存に深刻な不安と脅威をもたらしています。
特に、わが国が世界唯一の核被爆国であるという歴史的事実を厳しく受け止め、非核三原則を掲げ、核兵器廃絶を全世界に訴え続け、このかけがえのない美しい地球と、これまで人類が築きあげた偉大な遺産を後世へ引き継がなければなりません。
私たち熊谷市民は、県内唯一の戦災指定都市の住民として、戦争の惨禍を二度と繰り返すことのない社会と人類の恒久平和を一日も早く実現するために、世界平和を願うすべての国の人々と手を携えることを誓い、ここに熊谷市を「非核平和都市」とすることを宣言します。
平成18年7月1日 熊谷市

拍手をして散会
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雨にもめげない74回目の終戦の日の集いでした。


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八月反戦のNHK [日本考]


何かと話題に上るNHKさん、一昨日はガダルカナル海戦の詳細をやっていました。海軍の思惑、陸軍の思惑、それぞれの思惑のズレとそれを統率する国としてのガバナンスの欠如が、一木支隊全滅の悲劇を招いたことを、史実として鮮明に伝える貴重な番組でした。

昨年はインパール作戦が無残な結果を招いたことの詳細を伝える番組を放送しました。これも貴重な番組と感じました。

昨日は、日本が大正デモクラシーから全体主義に移っていく過程で『日本新聞』が果たした役割を明らかにする番組を放送しました。

言論の自由よりも「日本主義」という思想を流布、普及させ、議会制民主主義への歩みから独裁政治へ、更には軍部主導の軍国主義国家へと国を動かしていった一右翼新聞の存在とその策謀を明らかにするものでした。

この一新聞の思想誘導に力を貸した他のマスコミへの言及こそありませんでしたが、その核にこの新聞とそれを主導した思想家や支持者、共感者がいたことを明らかにするドキュメンタリーではありましたから、この製作と放映も、価値あるものと感じました。

NHKは良い番組を作ります。NHKは、日本が、軍部主導の独裁国家に変わり、合理性を欠いた戦略・戦術で大敗を喫し、戦士は勿論、内外の民間人にも多大な損害をもたらしたという認識はちゃんと持っていると言えるでしょう。

問題は、その認識が、現在進行形の政治や社会の動きを伝えるニュース報道に何ら反映されていないことです。
実は頭は良くてちゃんと分かっているのに、いま目の前で起こっていることの不条理には何の異議も唱えず、黙認してしまうただの知識人みたいなものです。

知は行動に繋がらないと意味がありません。戦後の民主主義が、いままったく同じような動きをして、民主主義から国家主義に変わろうとしています。
その役割を果たしている団体が『日本新聞』から日本**に変わっただけです。

『日本新聞』は、導いたことの顛末について何の責任もとりませんでした。主幹は戦争の結果も知らぬまま戦中に亡くなり、他の主要メンバーの一人は戦後自殺しました。責任をとって自殺?過ちに気が付いて生きていけなくなった?

日本**も成り行きの結果についての責任を取るはずがないのです。社会を一時思いどおりに主導するだけで、顛末については、出口についての見通しは、何ら持ち合わせていないのです。

『日本新聞』は満州事変を「侵略といえども侵略にあらず、これは聖戦なり」と鼓舞しました。
自分たちの民族が優秀だとの思い込みだけで国民を誘導し国を動かして、周辺諸国と円満に収まるはずがないのです。

過去や外国を見る目もさることながら、今の日本を見る目こそ大事ではないか?

など、改めて思った次第です。

おまけの写真は・・・
10日に花火大会がありました。素晴らしく綺麗な花火が夜空に広がることがあり、写真に収めたいと思うのですが、なかなか上手くいきません。カメラを覗いてばかりいると今度は自分が満喫し損なってしまいますので、そうもいきません。今年の収穫は以下の3枚でした。
花火の写真を撮るには三脚が必須ですよね。毎年撮り始めると思い出すのでした。

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本日は以上です。


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長崎平和宣言 [人間考]

今日は8月9日。長崎が被曝した日です。

田上富久長崎市長が訴えました。

【 原爆は「人の手」によってつくられ、「人の上」に落とされました。だからこそ「人の意 志」によって、無くすことができます。そして、その意志が生まれる場所は、間違いなく、 私たち一人ひとりの心の中で す】とご自分の言葉で、切々と。

そして、
【 世界の市民社会の皆さんに呼びかけます。戦争体験や被爆体験を語り継ぎましょう。戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和 をつくる大切な第一歩です。
国を超えて人と人との間に信頼関係をつくり続けましょう。小さな信頼を積み重ねること は、国同士の不信感による戦争を防ぐ力にもなります。

人の痛みがわかることの大切さを子どもたちに伝え続けましょう。それは子どもたちの心 に平和の種を植えることになります。

平和のためにできることはたくさんあります。あきらめずに、そして無関心にならずに、地 道に「平和の文化」を育て続けましょう。そして、核兵器はいらない、と声を上げましょう。 それは、小さな私たち一人ひとりにできる大きな役割だと思います。

日本政府に訴えます。日本は今、核兵器禁止条約に背を向けています。唯一の戦争被爆国の 責任として、一刻も早く核兵器禁止条約に署名、批准してください。そのためにも朝鮮半島非 核化の動きを捉え、「核の傘」ではなく、「非核の傘」となる北東アジア非核兵器地帯の検討を 始めてください。そして何よりも「戦争をしない」という決意を込めた日本国憲法の平和の理 念の堅持と、それを世界に広げるリーダーシップを発揮することを求めます。 】

以上は長崎平和宣言より抜粋したものです。全文は下記にあります。

http://www.city.nagasaki.lg.jp/heiwa/3020000/
3020300/p033237_d/fil/japanese.pdf

一方アベさん、日本がなぜ核兵器禁止条約に賛同しないか、例によって屁理屈を並べていましたね。こちらは抜粋する気にもなりません。

本日は以上です。


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暑中お見舞い申し上げます!

暑中お見舞い申し上げます

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今年の暑さは殊の外厳しいですね

わたしは毎晩エアコンのない部屋で、2台の壁掛け扇を駆使して寝ているのですが、昨夜は1時頃と3時頃寝苦しくて起きてしまいました。

3時に目が覚めた時には、さすがにこれ以上寝ていられないと判断して、エアコン部屋に引っ越ししました。28度設定で、その後3時間、熟睡しました。

ここ数日と何が違ったのかと思ってみるに・・・外気温が1~2度、湿度も若干高かったのだと思います。

エアコンなしで寝る限界を知ったような気がします。恐ろしい暑さです!

さてさて、そんな夜でしたが、渋野日向子さんは凄いですね、ニコニコ駄菓子を食い食い、ギャラリーと握手をしいしい、全英女子オープンを征してしまいましたね。

日本の暑さを吹き飛ばす快挙ですね。

ところで今日は8月6日です。広島に原爆が落とされた日です。若者を神風特攻隊に仕立て上げてまで戦争をやめられなかった日本政府も道を誤っていましたが、原子爆弾を市民の頭上で炸裂させたアメリカ政府も、罪深いことをしたものです。被災者の悲惨な境遇に想いを馳せ、これを伝え続けなければなりません。

平和式典でアベさん、さすがは日本の総理です。平和と核兵器廃絶に向けて良いことをおっしゃってました。おっしゃることはいつもいいんですけどね。言うこととやることが違うんですよね、あの方は。普通は言行不一致で相手にされないんですけどね、総理大臣ともなると、相手にしないわけにもいかないので、通っちゃっているんですよね。

困ったことです。
おお、愚痴になってしまいましたね。止めておきましょう。

まだしばらく暑さが続くようです。
どうぞご自愛くださいますよう。(わたしも気をつけなきゃ!)



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