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頼りにならない専門家集団! [新型コロナ関連]


厚労省がPCR検査の相談目安を改訂したことを発表しました。今さら取り上げることもない有名な話ですが、朝日新聞DIGITALにて概要を確認しておきます。

【 厚生労働省は8日、新型コロナウイルスへの感染を調べるPCR検査をめぐり、疑いのある人が保健所などの相談センターに相談する際の目安を改めた。37.5度以上の発熱などを削除し、息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある場合はすぐに相談するよう求めた。高齢者や糖尿病など基礎疾患がある重症化しやすい人は、軽い風邪症状でもすぐに相談するとしている。

中略

 当初の目安は2月17日に政府の専門家会議がまとめ、厚労省が都道府県などに通知した。軽症者が医療機関に殺到して医療崩壊するのを防ぐといった狙いから、風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合、強いだるさや息苦しさがある場合とされていた。重症化しやすい人についても、2日程度続いた場合としていた。

 しかし、感染者が増えるなか、医療体制が整っていなかったり、PCR検査ができる件数が限られたりすることから、目安でありながら現場では検査を受けられるかどうかの事実上の「基準」となっていた。各地で37.5度や4日以上に満たないとして、相談センターから専門外来を案内してもらえない例が相次いだ。表現が分かりにくいとの指摘もあり、見直しを求める声が高まっていた。 】

この記事の記述はまさにその通りと思います。改められたのだから結構な話ですが、問題は、
① そもそもの当初の目安です。
【 軽症者が医療機関に殺到して医療崩壊するのを防ぐといった狙いから・・・】検査体制を充実させるべきところを、検査のハードルを揚げるという方策を採ったのです。このため検査が受けられず手遅れになってしまった人が何人いたことか?

これ【政府の専門家会議がまとめ、厚労省が都道府県などに通知した】ものです。この問題について全国を指揮する最高決定機関による通知ですよ。専門家会議も、厚労省も、担当資格があるのでしょうか。極めて疑わしい。

② この目安は2月17日に通知されました。今回の改訂が5月8日です。不適切ではないかという指摘は、この間、ずっとされていました。80日間何をしていたのでしょうか?「今ごろ言うことかよ」という印象を誰もが持ちますよ。

政府の専門家会議については、人選に問題があるのではありませんか?早く入れ替える必要があると思いますよ。役に立つ専門家のご意見とはとても思えません。単なる権威付けに終わっているのではありませんか。

厚生労働省については、この問題を担当する省として、陰が薄いですね。何をやっているのでしょう?何もしていないのでは?

安倍政権になってから、政権への忖度病が官僚の間で(コロナより先に)蔓延してしまったようで、霞ヶ関全体の士気が落ちてしまっていることの現れかもしれませんが、厚労省については、もう一つ大きな問題があると思います。

今の厚生労働省は、2001年森喜朗内閣の時に行政改革と称して、厚生省と労働省が合併して誕生したものです。この2つが同じ省になって何か良いことがあったのでしょうか?それぞれの専門性が薄れ、無責任になっただけではありませんか。(厚労大臣の加藤さんなんか、どこ吹く風って顔してませんか?)

厚生省も労働省も共に国民にとって非常に大事な中枢機関です。早く元の二省に戻す必要があるのではありませんか?

本日言いたいことは以上です。今の政治は、この難局にあたって、驚くほど無能・無策です。政治は急には変えられません。役人さんやメディアの皆さんの奮闘が頼りです。
よろしくお願い申し上げる次第です。m(_ _)m


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