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ゴーン氏脱出劇に思う [日本考]

今日から半日仕事再開です。元気のいい子どもたちのたくさんの顔を見るのは楽しいことですが、時間のゆとりは当然乏しくなります。そこをなんとか・・・

さて、人々が幼児化している原因の不安について考察するのが物の順ですが、ゴーン氏の日本脱出劇が世界の話題をさらっています。

保釈中の容疑者に国外に逃げられたのですから、司法当局のショックは隠せません。この脱出劇について、今日は少々思うところを述べたいと思います。

ゴーン氏、当たり前ですが、なかなかしたたかですね。これほどの人ですから、日産のCEO時代にも胡散臭いことを何かとやっていたのかもしれませんね。

しかしこれは裁判所が証拠に基づいて裁くことですから、予断は禁物です。

ゴーン氏、日本の司法制度を手厳しく批判してますね。裁判で有罪が確定するまでは、推定無罪で人権を尊重するというのが建前ですから、その点、日本の検察や警察の取り調べはいかにも封建的ですよね。罪を取り締まる側は、正しくなければなりません。

ここはゴーン氏の受け止めを参考にして、改めたほうがいいのではないかと思います。当事者を精神的に追い込んで自供を迫るというやり方は、世界標準と比較するとかなり野蛮なのではないでしょうか。

自供が得られないなら得られないまま、物証で裁判所の判断を仰ぐしかないのではないでしょうか。自供がないと罪を証明できないので、追い詰めて自供させるというやり方は、裁判所の判断以前に有罪と決めつけていることになります。

脱出の手口もかなり明らかになっていますね。厳しいはずの入出国管理のどこに抜け穴があったかというと、プライベートジェットの取り扱いにあったようですね。

世界の金持ちに気軽に来日してもらおうという政府の方針で、プライベートジェットの離発着に際しての検査が甘かったのですね。典型的な金持ち優遇政策をやっていた。法の下の平等などという理念はそこにはなかった。

その間隙を突かれ大事な容疑者に逃げられ、いま日本は恥をかいています。ゴーンさんのしたことが正しいなどと言うつもりは毛頭ありませんが、この「逃げられた事件」を反省材料にして、以上上げた二点、つまり容疑者の人権を尊重することと、金持ち優遇という卑しい行為を改めるきっかけにすることが賢い受け止め方ではないでしょうか。

本日は以上です。


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