SSブログ

人は幼児化し社会は歴史を逆行することがある! [人間考]


今の時代は、ドローン登場、自動運転実用間近、AI利用、映像は4K→8K、通信は4G→5G、医学は遺伝子解析や再生医療などと目覚ましい勢いで進歩しています。

一方で、経済格差拡大、経済難民・政治難民増大、貿易戦争激化、武力紛争地域拡大、地球温暖化が原因と見られる災害頻発、等々問題が絶えません。

日本も北朝鮮の脅威は増すばかり、ロシアとの平和条約締結交渉は一歩も進まず、経済が低迷している折にもかかわらず、韓国と意地の張り合いを続けています。

内政面でも自然災害は年々激化し、少子高齢化に歯止めは見えず、賃金格差は拡大し、財政赤字は増え、政治家の失態は続き・・・そんな中で用もなく自衛隊の艦船を緊張高まる中東海域に派遣することを決めました。危険は増える一方です。

年の初めとはいえ、先の見通しが良くなる材料は一つもありません。

問題や困難は、人の世にあっては当然のことで、それが社会の進歩に繋がるものでもあります。しかし、今の混迷は収束の兆しが見えません。解決の方向ではなく、むしろ拡大の方向に向かっているように思えます。

これは異常なことです。我々は文明の転換期にあるのかもしれません。それも、うまく転換できれば転換期ですが、それができないで混迷し続け、破滅する恐れもあります。

昨日のサンデーモーニングは「幸せになれない時代?」とのタイトルで、お正月企画をやっていました。その番組の終わりのほうで大変示唆に富んだ歴史観・人間観が紹介されました。

社会心理学者加藤諦三氏の幼児化論です。「このような世界的な現象を理解するには、時として、人は成長をやめ幼児化し、社会は歴史の進行を止め逆行する性質があるという認識を持つ必要がある」というものです。

「世界の人の心の内で起きていることを理解しないと、今の世界の混乱は絶対に理解できません」と仰っていました。世界中が怪しくなっていますからね、この説は説得力があります。

人の心理がどういうものかについては、フロイトとフロムの説を引用していました。

フロイト:欲求が満足させられないとき、欲求は退行現象を招く

フロム:人は成長への欲求と退行への欲求の葛藤の中で生きている

こう言われると確かにそうです。人は生きんとする意志を持って生まれてきます。その生きんとする欲求を満たすために、まずは泣き声をあげます。やがて周りの状況を認知し始め、周りと調和をとりながら、自分の欲求を満たして成長していきます。

確かに二面を持っていますよね。
自分の欲求を満たすことと、周囲と調和すること。

通常の大人は周囲との調和を重視するものですが、時として自分の欲求をむき出しにすることがある。今はその時代?

まだ書き足りていませんが、長くなりそうなので、取り敢えず、これにてアップします。


nice!(10)  コメント(6) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。