SSブログ

人は幼児化し社会は・・・その2 [人間考]



人々の幼児化が現代の特徴とのこと。
トランプ大統領のアメリカファーストなどは典型ですね。他国や世界のためなどという価値観はこれっぽっちも脳裏になく、ひたすらアメリカの得になる政策を遂行します。

では彼がアメリカ思いの愛国者かと言えば、そうとは言い切れません。アメリカの利益を追求することを自分の売りにすれば、アメリカ国民の支持を得られるだろうと踏んでいるだけです。狙いは自分が大統領に再任されることです。

そのためには、世界平和や人類の繁栄などという高尚な目的は口にせず、ひたすらアメリカ国民の利益を実現することに邁進している姿勢を示すことが大事と考えているのです。実際、それで半数近い支持率を得ているのです。

日本のアベ総理も自分ファーストな人です。他人に厳しく自分に甘いところは、モリ・カケ問題や桜を見る会問題でも明らかで言うを待ちません。

日本の三権分立という権力の集中を避ける仕組みも少しも尊重しません。「閣議決定」をお墨付きにして国政を進めています。

法治国家と言いながら、その要の憲法を軽視し、憲法学者がこぞって憲法違反だという集団的自衛権を行使する法律を作ってしまいます。

その日本国憲法は変えたくて仕方がないのです。理由は、戦争に負け戦勝国アメリカの承認のもとに作られた憲法だからです。自前の憲法を作りたいのです。

そのくせ、その戦勝国アメリカ大統領の腰巾着かコバンザメかと評されるような擦り寄り方をしているのです。矛盾してますよね。

この方、そもそもあの戦争を必ずしも良くない選択だったとか、もっと早くやめるべきだったとかという後悔や反省をしているわけではないのです。当時の国民の支持を得た正統な政権が決めた政策だから批判するものではなく、国民はその結果を甘んじて受けるしかないと思っているのです。

戦後レジームからの脱却などと時代を前に進めるかのようなことを言っていますが、実は戦前回帰論者なのです。時代を退行させたいという欲望に動かされている人間と見ることができるでしょう。

この人の思考に幼児性や退行性があることは、加藤氏の説を待つまでもなく推測できることです。しかし、この人の独裁性や不公正さ、言葉の信ぴょう性のなさがいくら明らかになっても、支持率がある程度の水準を維持していることは不思議なことでした。

でもそれは、国民の相当程度の割合の人が、総理と同じ心理に陥っている、そういう時代にあるという認識を持つと、なるほどと思えてくるのです。

では、かなりの割合の人々が、なぜ内心に潜む幼児化欲求に、今、衝き動かされるようになっているのでしょうか?加藤氏はその答を「不安」としました。

現代人はどんなことに他の時代になかったほどの不安を感じているのでしょうか、その辺りのことをもう少し考えてみる必要がありそうです。

今日も終点まで行けそうにありませんので、この辺でアップすることにします。
nice!(10)  コメント(6) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。