コロナ禍の一年でしたね [日本考]
今年も残すは4日。あっという間に一年を振り返る時期となりました。
なんといっても新型コロナに振り回され、マスクの外せない、人と会いにくい、かつてない年でした。未だ先が見えていません。
個人的には、身の回りに感染者が出ませんでしたので幸いでした。自分自身も幸いでした。
仕事の面では、アベ総理の突然の要請で学校が休校となり、学童保育の手伝いをしたり、配布物の印刷や綴じ込みをしたりするなど、一時期、仕事内容が変わりました。
学校が徐々に再開されてからも、給食の配膳の手伝いなど、今までしなかったことをし、ブチ残業でしたけど、一段と児童と親しくなりました。幸い学校からも感染者は出ませんでした。
日本の政治はどうだったかというと、与党と官僚の非力が露呈しましたね。
感染対策としては、PCR検査を拡充したり、医療態勢を充実させるなどの施策は、ほとんど何もできなかった、しなかったのではありませんか。
オリンピックの開催を控えていたこともあって、現実を直視しようとしていなかったいう印象です。
いざ国難に直面すると、科学的、合理的、民主的に政策を決め実行するというのではなく、権力者が情報管理を厳しくし、一握りの人間が秘密裏にことを進めようとするんですね。戦前と同じです。
一応専門家会議とか分科会とか設けましたが、政策決定にどれだけ関わっているのか、定かでありません。
国民経済の救済策としての給付金決定の時は、蜂の巣をつついたように様々な人が様々な案を出しましたね。人気取りでしょうね。営業補償については、自治体と押し付け合い?
アベノマスクもGotoキャンペーンも、的外れでしたよね。一部の人の思いつきで政策が行われるからこういうことになる。
もう少し官僚がしっかりしていたはずなのですが、今の霞が関は、政治主導が効いて、自ら誇りと責任を持って事に当たるのではなく、政治家の決定を待って仕事をするようになりました。
政治が無策だと、役所も無策です。それはそうですよね、地道にやるべきことをやっていると、突然変更になったり、過去の記録を処分したり書き換えたりしなければならなくなるのですから、余計なことはしません。すっかり指示待ちになりました。
コロナ禍で、日本の政治の弱点が露呈しましたね。
悪いものが見えれば、次は少しずつ良くなるでしょう。季節も冬至を過ぎ、冬の寒さはこれからが本番ですけど、日は確実に延びてきますから、毎日それが楽しみです。
来年は良い年となりますよう。