SSブログ

3.11から9年! [日本考]

あの3月11日が近づいていますね。

私は、あの大地震と大津波とそれに続く原子力発電所の大事故を目の当たりにして、人生観が変わりました。衝撃でした。私だけではなく、多くの人が同じ思いをされたことでしょう。

人の世界にはこんな恐ろしいことが起こるのか、あれほど安全性を強調していた文明の利器もあっさり壊れ、危険な放射能を撒き散らす存在に変わってしまうのかと、唖然としました。

あのショックは生涯忘れることはできません。直接の被害がなかった私にして然りです。

日本は大きな痛手を負いました。この震災の爪痕はどうすれば癒されるのだろう?住処を、農地を、漁場を、店や工場を失った人たちはどのように救済されるのだろう?

家族を失った人も沢山います。地震と津波による街の破壊はいずれ克服されるとは思いますが、撒き散らされた放射能と、事故を起こした原発の処理はどうなるのだろう?

復興に何年かかるのか、年数がかかれば復興するのか・・・不安はともかく、復興に向けて再スタートを切るしかありません。日本の政治が復興に向かってどのように舵を切っていくのか、期待しつつ見守りました。

ところが、ところが、政治の歩みは始めから違っていました、期待とは裏腹に展開しました。

時の政権は民主党。首相は菅直人さん。野党自民党は政権に返り咲きたくて虎視眈々と狙っていました。原発事故の対応を巡って菅政権批判のキャンペーン。引き継いだ野田政権から衆議院解散を取り付け、政権を奪還。

政権は、安全神話の下、原子力政策を推進してきた自民党に戻りました。自民党に戻ってもしっかり反省ができていれば良いのです。しかし違いました。

総理になった安倍晋三さんは、安全神話に乗って国会答弁をしてきた原子力政策の推進者であったにもかかわらず、その責任は何も言及せず、従来の原子力政策を踏襲するのです。

そうでなくても大きな自然災害を、さらに拡大したのは原発事故です。それは明らかです。これには日本人の誰もが懲りるだろう、日本は二度と原発には頼らない国となるだろうと思いました。ところが、誰も責任を取らず、何の反省もなく、国策は続くことになりました。

地震・津波対策、非常電源装置設置の強化、原発事故を想定した現実離れの避難訓練の実施ぐらいです、変わったところといえば。

かくして、大震災後の日本は、生まれ変わるチャンスを失いました。第二次大戦後の日本と同じですね。戦前の責任と反省がうやむやなまま、同じ人たちが同じ考えで、取り繕った政治をしています。

今もそうですね、原発事故の後始末も、被災地の復興も、基本は誤魔化しです。事故原発はアンダーコントロールだ、復興五輪だとか言ってますが、実態はとんでもありません。目眩しに過ぎません。

民主党政権下でこの大災害が起きたことが日本にとっては不運でしたね。責任を取るべき人たちが体良く生き残ってしまいました。

不運ではありましたが、国民がしっかり見ていればわかることなんですが、エライ人には巻かれちゃうんですね、日本人て。残念です。

私も同じ日本人として、同時代に生きた一人として、情けないし恥ずかしくもあります。

変えていかないと、見栄だけのみすぼらしい国になりますよね。

変えましょう、日本の政治!


人間界は不穏ですが・・・遅くなりましたが定点写真、3月6日です。
IMG_0985.jpg

IMG_0986.jpg

トリミングします。手前の桜は品種は分かりませんが、早咲きでソメイヨシノではありません。
IMG_0987.jpg

モクレンが満開になりました。
IMG_0989.jpg

去年よりたくさん花をつけています。
IMG_0990.jpg


以上です。ご訪問に感謝します。


nice!(15)  コメント(10) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。