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全国学力・学習状況調査の意義? [教育関連]

3つ前の記事、小6全国学力調査問題について私の感想です。

最初に国語。学習の重点がかつての読解力養成から表現力養成に変わっています。表現と言っても様々な状況があります。学級会、ディベート、プレゼンテーション、レポート、新聞やポスター、随筆、手紙やEメールなど、様々な言葉を使った表現を対象にしているように思われます。

昔の、頭や心で理解することが主だった学習と比べると、隔世の感があると言ってもいいのではないでしょうか。

そうした変化がテストにも反映されていますので、テスト問題も様変わりしました。

表現力の要請を課題としているわけですから、どの程度表現力がついたか、それを問いたいところです。そこで問題がややこしくなります。

資料を読み取ったり作ったり、またそれを上手に使ったりして意図したことを上手に伝える力を問いたいのです。また、場面を想定して所定の文字数で作文する力を測りたいのです。

単純な問題は、漢字の読み書きと文法問題がわずか数問です。ややこしくて複雑な問題がたくさんあります。

もっと、スッキリ国語力を問う方法はないものでしょうか。その辺りの問題点を皆様はどうお感じになるでしょうか。広くご感想をお伺いしたいところです。
https://www.nier.go.jp/21chousa/pdf/21mondai_shou_kokugo.pdf

算数も力点が変わりました。計算力や答を求める力よりも、問題を読み取る力、答を求める方法の正しさを説明する力に力点が置かれるようになりました。

これが試験問題に色濃く反映されているため、これまた、問題がややこしくなりました。算数に国語がミックスされたような問題になりました。

単純な計算問題はありません。問題を読んで式を立てて答を書けば良いというかつてのスッキリした算数問題ではなくなりました。
https://www.nier.go.jp/21chousa/pdf/21mondai_shou_sansuu.pdf

数的、図形的問題を解決する力を、式と答で判定することから、答に至る過程の正しさを説明する力で判定することに変わりました。

算数、数学的な問題としては易しくなり、問題点の読み取りと答え方が難しくなりました。

ネチネチした説明力ばかりが問われ、瞬間のひらめき、インスピレーションが問われなくていいのでしょうか?

勉強全体が文系化している、もっと言えば公務員化しているのではないでしょうか。

問題内容には以上の疑問を感じますが、形式、体裁にも疑問を感じます。それは、異常にページ数が、紙の量が多いのです。45分でやる問題ですから、精々、A3裏表2枚、表紙を入れてA4、8ページ程度で良いのではないかと思うのですが、あのとおり(国語22頁、算数26頁)たくさん紙を使っているのです。

あれを全国の小学校に配布するのですから、膨大な量の紙と印刷、運送料が必要です。問題作成自体も多分業者に発注しているのではないでしょうか。なんか、予算の無駄遣いのような臭いがします、大事な教育で。(少なくとも地球資源の無駄遣いです)

皆さまも、ぜひ嗅いでみてください!

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