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赤木ファイル 開示されてよかったですね! [日本考]

jiji.com さんによりますと
【 学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=が改ざんの経緯などを記した文書「赤木ファイル」の内容が22日、初めて明らかになった。

 改ざんが当時同省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官の指示で行われ、赤木さんが強く抗議していたことが分かった。

 文書は全部で518ページ。22日午前、妻雅子さん(50)が起こした大阪地裁での国家賠償請求訴訟の代理人弁護士事務所に写しが届き、雅子さんが開封した。2017年2~4月、誰がどういった内容で改ざんを指示したのかを時系列でまとめた文書や、同省理財局と近畿財務局との間で送受信されたメールなどが含まれる。これまでの財務省の調査報告書などでは、具体的な指示の過程は明らかにされていなかった。

 赤木さんは文書の冒頭で、「現場の問題認識として既に決裁済みの調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した」と強調した。

 文書によると、財務省理財局は「相手方(森友学園)に配慮したと取られるような表現の修正を考えてほしい」と指示。改ざんに当たっては「(佐川元理財)局長からの指示」があったことも記した。一方、近畿財務局に改ざんを直接指示した職員の氏名は黒塗りとされた。

 代理人の生越照幸弁護士は記者会見し、「理財局の中でも同じようなメールでの指示が行われていたと推測される」と指摘。23日の口頭弁論では文書原本の確認を求め、黒塗りとされた指示者の開示も今後要求するとした。】

よかったですね、開示されて。しかも黒塗り部分が少なくて。亡くなった人は蘇ってこないけど、少なくとも、改竄に反対していたにも拘らず本省からの指示で仕方なくしたことが明らかになり、名誉は回復されました。

今後の取り扱いについては、テレビ朝日さんによりますと
【 森友学園に関する決裁文書の改ざんに関与させられた元近畿財務局の職員・赤木俊夫さんが自殺したことをめぐる裁判で、大阪地裁は23日、改ざんの経緯が記された『赤木ファイル』を証拠として採用しました。

赤木さんの妻・雅子さんは法廷で「夫が苦しい立場に追い込まれながらメモを残してくれたのだと思うと、涙が出そうになった」と陳述。そのうえで「何があったのかを、すべて明らかにしてほしい」と国に求めました。

一方、国会では、野党側が赤木ファイルについての委員会の開催を要求。麻生財務大臣の出席も求めていましたが、与党側は拒否し、24日に非公開の場で、財務省の理財局長らに対して質疑が行われることになりました。】

原本公開は拒否されているので、まだ隠したり改竄したりしている部分があると思われるので、更なる追求や検証が必要です。ですが、取り敢えず、これだけの物が明らかになったので、この事件および森友問題の全貌を推定する上で動かぬ史料が追加されました。

あってはならぬ文書改竄については、本省の黒塗りの人物から直接の指示が出ているようですが、そこに指示を出しているのは当時の理財局長です。理財局長の佐川氏がなぜ改竄の指示を出すことになったのか、その経緯は、このファイルではまったく明らかになりません。そこから上につながるものではありません。

それ故公開しても大丈夫との判断が働いたのでしょうが、そこは推定で、つまり状況証拠でほぼ十分です。「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめますよ」あの、時の総理の有名なご発言があったのです。

そこで関係していたことが明らかになる可能性のある文書の改竄の指示が本省から出されたのです。ということは総理やその妻が関係していたと思われる文書がたくさんあったのです。そして改竄を強要された現場の官吏が不本意の余り命を落とすことになったのです。

時の総理は病気を理由に辞めていますが、森友事件で、自分の言った言葉の責任をとって辞めるべきだったのです。その上で、行政の最高責任者としての背任行為の責を負うべきなのです。

部下を死に追いやった責任が誰なのか、官邸の誰かなのか、財務省の誰かなのか、そこが不明なだけです。

この事件を曖昧にしては、日本の政治はよくなりません。正しさがない世の中は闇です。

与党の皆さんにお尋ねしたい、「一国が闇社会でいいんですか?

いいんでしょうね、きっと。よく子どもたちを学校に集めて教育できますね!」

今朝は以上です。


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