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許せない「やぎさん(以下の)答弁」 [日本考]


5月10日の衆参両院の予算委員会集中審議で、立憲民主党の山井和則議員が
「ステージ3の感染急増、あるいはステージ4の感染爆発の状況でも東京オリンピック・パラリンピックを開催されるんですか」と質問した。

これに対する菅首相の答弁は
「開催にあたっては選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じ、安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく。これが開催にあたっての私の基本的な考え方であります」

この問答を法政大教授で国会ウォッチャーの上西充子氏が ♪しろやぎさんからおてがみついた くろやぎさんたらよまずにたべた……。の童謡を想起し「やぎさん答弁」と名付け、これがネットで話題になっているそうです。

何度聞かれても、同じ答弁を繰り返す菅総理の姿は、今や日常茶飯事となっています。聞いたことに答を貰えば、普通は同じことを聞き返しません。次の質問に移ります。それが人間の問答です。

聞いたほうは答えがないと思うから同じ質問をします。聞かれたほうはそれを答と思っているから同じことを答えます。堂々巡りです。まずは、この問答の噛み合い具合を精査しておきましょう。

問は「然々の状況でも・・・開催するんですか?」するつもりなのか、そのような状況ではしないのか問うています。

それに対して「開催にあたっては・・・」で始めていますから「開催するのが前提」つまり「開催するつもり」との答と受け取れます。しかし後半で「国民の命と健康を守っていくのが私の基本的な考え方」とも述べています。

開催する方針と、この基本的な考え方との間には矛盾・葛藤があります。そこで、どういう状況ではどちらが優先されるかを訊く側は問うているわけです。ですから、これは問に対する答とは言えません。答を装うごまかし答弁と言わざるを得ません。採点すれば零点です。

先の「やぎさん郵便」の続きは
♪ 仕方がないのでお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なーに
問を聞き直しています。誠意を以って答えようとしているのです。

それに対して答が不十分なので訊き直すと、その不十分な答を何度でも繰り返すのです、この総理は。全く誠意がありません。これが人間の答弁でしょうか。紙を食べちゃう山羊さんにも劣りませんか?

小学生は(中高生も同様ですが)全国学力・学習状況調査で、あれほど題意を汲み取り正確に答えることを求められているのです。文科省は、つまりお国は、国民に、問に正確に答えることを要求しているのです。

その国の総理が、零点の答弁ばかりしているのです、国会で、記者団の前で、テレビカメラの前で。

なんだと思っているのでしょうね、国と国民の関係を。どう見ても支配者目線、権力者の驕りじゃありませんか?

こんなデタラメ答弁は許せませんよね、政治家としては勿論、人としても許せません!

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