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「ワクチン外交」遅れの原因を探る [新型コロナ関連]


ワクチン接種の遅れについて、ちょっとネットで調べてみました。

まずはワクチン接種の現状です。

【 日本は完全に出遅れていて、先進国の中でも最低の接種率である。

国際比較した「Our World in Data 」というサイトでは、英国、米国が100人当たりの接種率ではそれぞれ64.69人、64.57人と高く、それにドイツ、フランスが続く(4月23日)。

中国は14.19人、インドは9.39人と低い。日本は1.86人と極めて低く、経済協力開発機構(OECD)37カ国で最低である。】(Reuters コラム:ワクチンの遅れと内需低迷、軽視できない日本の弱点=熊野英生氏 より)

遅れの原因:河野太郎説(ニッポン放送 4/23より)
【 ファイザーのワクチンの治験が始まったのが去年(2020年)の7月なのですが、そのころはもう日本の感染者数は欧米と比べて2桁少なかったのです。だから、日本で治験をやっても、治験の結果が出るまでに時間がかかるということで、日本は対象から外されました。

ただ、ファイザーのワクチンを日本でも打とうと思っていましたので、日本人に打って安全かどうかという、安全性の確認の治験を10月に3ヵ月遅れでスタートしてもらいました。

アメリカでファイザーを打ち始めたのが12月、日本でファイザーが始まったのが2月ですから、3ヵ月遅れを2ヵ月遅れで取り戻したのです

が、ファイザーのワクチンの需要が非常に多くて、ファイザーもヨーロッパの工場でつくりきれないということで、1度工場を止めて、製造ラインを増設しました。

私がワクチン接種担当大臣を拝命した1月~2月はなかなかワクチンがつくれないので、日本にも入って来なかったのですが、増設した製造ラインが立ち上がり、4月後半~6月には、もう必要なだけ入って来るという状況になりました。

接種体制をそれぞれの自治体で整えて、どんどん打って行きたいと思っています。】

要約しますと「治験が遅れたことと、ファイザー社が製造ライン増設のため工場を一度止めたことのため」

遅れの原因:別の説
(FRIDAY DIGITAL 4/14 より)
【 厚生労働省キャリアがその「内幕」を説明する。

「原因のひとつが、中国・ロシアとのワクチン競争です。中国のシノバック・バイオテック製造ワクチン、ロシア製の『スプートニクV』ワクチンが、途上国やアフリカ、南米に向けて廉価または無償で提供されています。アメリカとEUは、中国とロシアのワクチン攻勢に押されている状況。そんななか、ワクチン外交で巻き返すために、欧米から日本への供給は後回しにされたのです」

日本は各国のワクチン外交のあおりを受け、ワクチン確保がこれほどまでに遅れたというのだ。】

同記事は以下に続きます。

【 ワクチン外交で敗北した菅政権

EUの「ワクチン輸出規制」やワクチンの製造元であるファイザー社などとの交渉がうまくいかなかった中で、「絶望的な遅れ」を目の当たりにした河野大臣は記者会見で次のような発言をするようになった。

「ファイザー社との契約内容について記者会見でお話しすることはできない。そのような契約になっていますのでご理解を賜りたい」

国民の安全と命を守る砦であり、すべて税金でまかなわれるワクチンがなかなか入らない、が、その理由は言えないー。この説明では、製薬会社との「契約」が、国民の「命」より優先すべきものなのかという疑問すら感じざる得ない。】

歯切れが良さそうな河野大臣ですが、つまるところは「だんまり」なんですね。かくして、ワクチン外交の遅れは説明されないままです。

日本の政治家は何をやっているのか?

今は、いかに地元のワクチン接種を他所より早く実施するか、「さすがおらが町の先生は力がある」と選挙民に思ってもらうように一生懸命働いています。

島国根性なんですよね、未だに。外の世界には疎く、中で競っているだけなんです!


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