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ベッド大国でも医療貧国? [新型コロナ関連]

【 3月31日の埼玉新聞の記事です。
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司令塔なき「ベッド大国」とあります。どういうこと?
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1000人当たりのベッド数、病床10床当たりの医師数、看護師数を他国と比べると、ベッド数は圧倒的に多いのに、医師数、看護師数は極めて少ないんですね。日本はモノ造り大国って言われてますから、ベッドだけはたくさん造って、人づくりは苦手ってことですかねぇ。これは誇れませんね。感染症が流行っている時は致命傷になりかねませんね。ヤバイです。】とは、前記事の冒頭です。

前記事はこのあと、桜堤の東端探検に行ってしまいましたが、ことの重大さはこちらの方が遥かに上ですので、この話題に戻ります。

新聞記事には
【 「当たり前すぎて気づかない、いつでも、誰でも受けられる医療」。日本医師会のホームページではこう強調されている。国民皆保険下で世界に誇る日本の医療は、未知の感染症によって有事に対応できない弱点があらわになり、崩壊の淵に追い込まれた。】

感染が発覚しても、病院の受け入れ先が決まらず、適切な手当てが受けられない現状が報告されています。
医療が逼迫、ないし崩壊しかけています。諸外国に比べると、感染者数は著しく少ないにも拘らず。由々しき事態です。

それ故、感染者数を増やさないことが喫緊の課題となっています。それは絶対的命題で、方向としてなんの間違いもないでしょう。

しかしそのための対策が、蔓延防止措置や緊急事態宣言を発して、国民に外出や飲食を制限し、関連する経済活動を、損失の救済策を講じつつ止めることだけというのは、「無策」と言わざるを得ませんよね。

感染者が少なくて、医療のキャパシティの範囲内に収まっていれば、ワクチンも治療薬も次第に開発・普及するでしょうから、いずれ時間の問題でこの禍は収束するでしょう。

しかし、人の活動を極力制限してそれを待つだけというのは、繰り返しますが、あまりに無策です。

医療のキャパシティを増やすことも喫緊の課題です。その前に、何故日本の医療はかようにキャパが低いのか、それを検証する必要があります。その結果見えたことの一つが、ベッド数は世界に誇れるが、医療従事者数は後塵を拝しているということです。

この原因は何なのでしょうね?取り敢えずベッドを作ってそれが売れればメーカーは儲かりますからね、モノ造りはお手の物ですから、日本は。

ベッドを買って並べる側にも、ベッドの数が病院の規模や質を物語るような風習があったのでしょうか。あるいは、監督官庁の扱いの違いのようなものがあるのでしょうか?にわかには分かりません。

医療スタッフが少ない理由は何なのでしょうね?医者は、目指す人が少ないのでしょうか?医者になるには大学が6年、ほとんど無給のインターンが・・・などと大変金と時間がかかるようですから、なりたい人は多くても実際にその道を登る人は少ないのかもしれません。しかも、国家試験に合格しなければなりませんから、狭き門です。

しかしなぜ、このように道を閉ざしているのでしょう。質は高いに越したことはありませんから、質を維持してもらうことは大切ですが、数が足りないのも困ることです。

医師は経済的にも社会的地位も特権階級です。それ故、数を制限しているのでしょうか、地位保全のために。そういう要素があるとするなら、今回の医療の逼迫には、医師の側にも責任があるのではないでしょうか。

質の低下が懸念されるなら、准看護師という制度があるように、准医師という制度を設けるなりして、医療スタッフを増員する必要があるのでは?

などと、素人考えですが、医療態勢の拡充が急がれるのではないかと思う次第です。政府は、自公政権は、何をやっているのでしょうね。ワクチンもなかなか入ってこない!

永田町と霞ヶ関が、一番緊張感が足りないとすら言われています。

沈みゆく日本、なんとかしないといけませんね。

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