政治に求めるもの [日本考]
熊本県・鹿児島県の集中豪雨はやはり大変なことになっていますねぇ。24時間に400mmを超えるような大量の雨が降ると、地形が変わるような事態が起こりますよね。そんな状況下では、家も人もなす術がありませんよね。
今日も明日もまだ降るというのですから、さらなる被害が起こらないよう祈るばかりです。
最近は毎年各地で豪雨災害が起きています。よく「何十年に一度の大雨」とか言いますが、そんな大雨が年に何回も降りますね。形容するなら「今までに経験したことのないような」が適切と思われます。
なぜ今まで経験したことのないような大雨が各地で頻繁に起きるようになったのかと言えば、巷間言われているように地球が温暖化したためですよね。その原因はといえば、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出が増えたことです。
もう遅いかもしれないけれど、今からでもこれをなんとかしなければいけません。手っ取り早いのは原子力発電の稼働を増やすことですが、これは別の大きな問題があります。
太陽熱、太陽光、水力、風力、波力、地熱などの再生可能エネルギーの利用を増やすことです。また、夏場の暑さ=余剰エネルギーを利用する方策を考えるなどして、新たなエネルギーを出来るだけ産出しないことです。
自動車利用を自転車に切り替えたり、エアコンの使用を控えて扇風機で我慢するなど、エネルギー消費を控える個人の努力も必要です。
いま、人類は新型コロナの脅威にさらされていますが、地球温暖化による気象災害の脅威にもさらされています。一刻も早く対処しなければなりません。
誰が先頭に立って対処法を講ずるか、政治でしょう?政治家でしょう?政治家の役割としてしっかり認識してもらわないと困ります。
政治の役割が従前と違うのです。かつては一に経済でした。経済活動の活発な人たちが、順調に活動できるように調整することが一番の仕事でした。不景気になると政治の責任が問われ、景気さえ維持していれば政治は安泰でした。
アベ政治もそうです。アベノミクスとか言って、実際は的外れで効果は疑問視されていますが、これを看板にしています。
いつまでもそんな政治をやっているから地球環境がこんなになってしまったのです。政治の役割はもはや国の景気の維持ではないのです。
温暖化するとどんな気象災害が大きくなるかといえば、一に降雨量です。二に台風、三に竜巻などの突風や落雷でしょうか。発生数も増えれば、規模も大きくなります。
日本は海洋に浮かぶ国ですから、こうした災害は他の国以上に受け易いと言えましょう。温暖化して海面が上昇すると国が消滅してしまうと危機を訴える島国がありますが、これに近い状況にあるのではありませんか?
国がなくなることはありませんが、住民がさらされる気象災害は、世界の先端を行っているのではありませんか。環境問題に真剣に取り組み、実績を上げて、世界にその方策を広めていく、それが政治の役割ではありませんか?
景気さえ好ければって、そんな感覚でいると、恐くて恐くて住める国ではなくなってしまいますよ!
小泉さんも世界会議で中身のない冗談を言っている場合ではありませんよね!