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人類の心の問題を考える [人間考]


さて、一昨日は何を書こうとしていたのだっけ?

そうそう、差別といじめのことです。世の中、時の経過とともに良くなっていくものとなんとなく思っているのですが、現実はなかなかそうはいきません。

「三歩進んで二歩下がる」と歌の文句にありますが、現実は、もっと遥かに微妙です。九步下がって十歩進む、いやそれ以上に拮抗しているように思います。

なぜ人類の歩みは遅々としているのか?科学技術の進歩は眼を見張る勢いなのに、人と人との間の厄介な問題はなかなか解決しません。

例えば、国と国とのいがみ合いの問題。大量破壊兵器や無人の殺人マシン等を有するようになった国同士が戦争を始めかねません。

領土領海をめぐり、貿易をめぐり、地下資源をめぐり、宗教をめぐり、核兵器の開発をめぐり、覇権をめぐり・・・争いが絶えません。

一つの国の内部でも、問題が多々あります。Black lives matter.はアメリカでしばしば起こる人種差別問題です。中国では、自由と民主主義を求める活動家が弾圧されています。

経済格差も、人類共通の問題です。富の大半を、わずか数パーセントの人間が所有しているのです。有り余る資産を有する人の所得は膨大で、資産の乏しい人の所得は雀の涙です。貧困に喘いでいます。

人の間の問題は挙げればきりがありません。人類の長い歴史の中で少しずつ解決されてきたはずなのですが。

人権尊重とか、所得の再配分とか、法の下の平等とか、良い言葉が沢山あり、それを担保する仕組みも採られているはずなのですが、現実は甚だ不十分と言わざるを得ません。

こうした社会問題を、社会は何故解決できないのか、解決する仕組みがあれば、次第に解決されてしかるべきではないか、との疑問を持たざるを得ません。

民主主義とか、法治国家とか、三権分立とかいう制度を近代国家として誇らしげに掲げているではありませんか。でもこれらの制度は、実は有効に機能しているとは言い難い、むしろ空回りしてしまっていると見るべきなのでは?

どこに問題があるのでしょうか?社会制度の前に、人の心に問題があるのではないか。

人に物欲があって、損得勘定に長けていることを悪しきこととせず、活動エネルギーとして経済発展に活用してきたのが資本主義=自由主義経済です。

この仕組みの調整もいろいろな手立てが必要で簡単ではないと思いますが、人の心にあるのは、物欲だけではありません。

心の問題にも取り組んでいかないと、着実な進歩は生まれないのではないか。人類の敵はウィルスや天変地異ばかりではありません。人の心にもあるのではないか?

特に気になるのが、心に潜む「差別といじめの欲求」です。これについて思うところを述べたいのですが、長くなりましたので稿を改めたいと思います。

ご高覧に感謝します。
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