「ガバナンス」か「バカナンス」か? [日本考]
昨日の菅官房長官の記者会見動画より文字起こししました。
30万円の現金給付について
「原則として世帯主の収入の減少に基づく簡便な仕組みを想定しておりますが、実際には、世帯主以外の方が生計を支えている家庭もあることから、こうした事情を踏まえた対応が可能になるように検討いたします。」
良い方向に軌道修正していますが、しかし、とぼけていませんか?「実際には・・・」わかっているなら始めからそれを念頭に置いて原則を考えるべきではありませんか。
世帯主が家計を支えるワンパターンから、世の実態は相当に変わっていますよ。それを政治が先導してきたのでは?
いつもコメントをくれるSUN FIRST さんが、先日自作の句をメールで送ってきてくれました。
「国民が窮してどうする民主主義」
非常時の救済策ですが、財源は税金です。国債にしても、将来負担するのは国民です。国民が窮している時に国民の税金で調整するだけの話ですから、なかなか対応策が出てこないで、出し渋っているように見えるのは、明らかに変です。
根本の考え方が違っているのではないでしょうか。税金として取ってしまえば「国」のもので、そこから先は国民が困れば「国」が救ってやるというお考えなのでは?「国」ってなんだ?
だから給付に当たって何かと権威主義を振りかざすのでは?国がやるべきことは、痛みの多いところに必要な生活費を速やかに、なるべく不公平のないように届けることです。根本の考え方が間違っていると、具体化する救済策がみな歪んでしまいます。
SUN FIRST さんはもう一句。
「よく聞けば嘘だとわかる記者会見」
確かに嘘臭い受け答えが多いですよね。言葉遣いと腹の中の違いを聞き分けることにしましょう!
昨夜拝読したEnrique さんのブログに
【 馬鹿なガバナンスでは,日本全体がダイヤモンドプリンセス号になってしまいます。逃げ場所がありません。国民全員が掛かる覚悟を持たなくてはいけません。】とありました。
まったく仰るとおりです。日本の政権はガバナンスできてません。「ガバナンス」というより「バカナンス」ではないかと思いましたが、笑ってもいられませんね。
本日は以上です。
PS. 写真を一枚
ファルコ84さんの真似をして、ゼラニウムの挿し木をしてみました。どうやらついたようです。
咲くのが楽しみです。