心の無い時代にもあった「心」 [日本考]
一昨日土曜日の夕方、当地は突然大雨に襲われました。1時間の雨量が64mm、中でも16時52分までの10分間に50mmという観測史上最大級の大雨に見舞われました。
突風も吹き、瓦屋根が2、3枚吹き飛ぶという被害が我が家にも発生しました。庭には、カーテン風の大きな布と物干し竿が舞い降りていました。ご近所のどちらのお宅の物かまったく不明です。
最近の気象災害は、本当にハンパナイですね。怖いです。直ちに温暖化を食い止めないととんでもないことになりますね。
昨日の朝5時に、NHKEテレの「心の時代」を見ました。時々コメントをくださるにじさんのお薦めにより、辺見庸さんのブログを取り上げた番組を拝見した次第です。
NHKさんは、本当に良い番組を作って流してくださる。一番見ていただきたいのは、同局の報道番組制作スタッフの方々です。絶対見ていませんよ!
さて、その内容です。辺見庸さんて、小説家、時代の真実を見抜いて作品を創り出すことが仕事。武骨な方ですね。
「オレはね、〜じゃないんじゃないかと思うんだよね。とんでもねーよな」
丁寧語なんか喋っていると真実を見失うと思っているんでしょうね。そんな語り口で、昨今のコロナ騒動についての思いを語る。
私が漠然と感じていた時代の狂気を見事に看破していました。
「時代に優しさがねーんだな。コロナは人を無名にしたよ、何人かかった、何人死んだ、人数にしちまったよ」(「 」付きで書いてますが、発言を再生したものではありませんので・・・)
「緊急事態宣言なんか発令して、マスクに手洗い、うがい、ソーシャルディスタンス。自粛自粛と言うけれどまるで一億火の玉だ。欲しがりません勝つまではとおんなじだ」
「しろしろって言ってるマスクが足りないなんてどうかしてるよな、軍事費を三分の一位削って対応したらどうなんだ、本気で危機だと思うんなら」
「いろんな人間がいるんだよ、それが大事なんだ。緊急事態だからみなが同じことをしろって、言ってみたいんだろうな、権力者は。コロナを利用してるんだよな」
などなど、時代の危険性を率直に指摘されていました。この番組のタイトルは「心の時代」ですが、観た感想は「心の無い時代に辛うじて見つけた心」でした。
にじさん、薦めてくれてありがとう!