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台風19号の脅威 [人間考]

台風19号は巨大でしたねぇ。関東1都6県の他、静岡、山梨、長野、新潟、福島、宮城、岩手など広範囲に大雨を降らせ、各地の河川を氾濫またはその寸前まで追い込みました。今、5時ですが、まだその危険な状態は終わったわけではありません。

他人事みたいに書いていますが、比較的災害の少なかった当地も、昨日は午前中から荒川が危険水域に達したとのことで避難所が開設されたことが携帯に送られてきました。

その後も豪雨と避難指示が続き、どうしたものかと正直不安な一日でした、5歳の孫もいたので。

警戒を強めるために「数十年に一度の」とよく言われますが「これまでに経験したことのない」のほうが当たっていますよね。こんな緊張感を持って台風の通り過ぎるのを待ったことは、かつてありませんでした。しかも、それが広範囲ですからね。

夜の7時前に伊豆半島に上陸、いよいよ近付いてきました。と思ったら7時半頃から雨風が和らぎ、少し静かになりました。これなら風呂に入れると、家人が入浴。私も9時半頃入ろうとすると、大風が吹き始めました。

テレビでは相変わらず「命を守る行動をとってください」と連呼している時に、裸で風呂になんか入っていて、屋根が吹っ飛ばされでもしたら、笑い者もいいところになってしまうと、ハラハラ、そそくさと汗を流して、また避難できる態勢に戻りました。

その嵐のピークも1〜2時間で収まり、夜半過ぎには一難去ったと思える状態になりました。

こういう自然の脅威にさらされて思ったことは、状況を監視する人、危険度を伝える報道関係者、避難所を準備する人たちなど、同じ危険に身や家族を置きながら任務に取り組む大勢の人たちの存在です。感謝の念が湧いてきました。

一方、伝えられる情報として、イマイチと思ったことは「直ちに避難してください」と言われても、どうなる状況を想定して避難所に行ったほうが良いと言っているのか、それがよくわからないのです。

河川が氾濫しても、一概に必ずしも市の大半の部分が居られなくなるわけではありません。避難指示が早めに、広めに出されたということでしょうか。

出しておけば、行政に落ち度はないわけですから、出すのでしょうが、「食料と毛布を持参して」豪雨の中を避難所に行った人が果たして何人いたのでしょうか。

こういうことを経験しながら、あまり経験したくはありませんが、さらに適格な態勢がとられ、指示が出せるようになっていくのでしょうね。

それから「命を守る行動をとってください」と何度も何度も耳にしましたが、それってあまりに当たり前のことで、そのためにはどうしたら良いのかが知りたいのですよね。

でも、その情報となると、個別具体的すぎて、なかなか役に立つ情報を提供できないので、こういう言い方になるのでしょうね。

それにしても「命を守る行動をとるよう呼びかけています」という表現になると「行政はこれ以上できないので、あとは本人の判断と行動、つまり自己責任」と宣言しているように感じます。

これって「命を守る行動をとってください、ご無事を祈っています」ということなのでしょうね。「命を守る行動をとるよう呼びかける」と言われると、「そんなことはわかっているよ、呼びかけてくれなくたっていいよ」と危険にさらされた者としては思ったのでした。

ともかく無事に翌朝を迎えることができました。みなさまもご無事でいられますよう!
被災された方、心よりお見舞い申し上げます。

大変だ、テレビをつけたら、大災害がまだまだ続いている・・・



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