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時代を「診る眼」・・・(その2) [人間考]

さて「支配」の続きです。
まず支配者になるにはどんな方法があるか?
一番オーソドックスなのは、国=政府の組織に食い入ることです。国は憲法に基づいて正当とされる統治機構を持っていますから、ここに食い入れば国を支配する側になれます。

ご存知の通り政党政治で選挙で政権政党が決まります。選挙は金と鞄と看板が必要と言われています。これに自信があれば強い政党に入ることができ、政権与党、即ち支配者の側に立ちます。

勿論、野党に入って国政の流れを変えようとする政治家もいます。必ずしも支配者になることを目指しているわけではありません。

政党間の闘いは選挙で決まりますから、支配を目指す政党はとにかく票に結びつくことは何でもします。どんなに臭い団体でも、票に結びつけば利用します。それが国にとって良いことかどうかは意に介しません。選挙に勝って、国を支配することが大事なのです。

こうして国という組織を乗っ取り、国を支配します。

他人を支配する方法は、いろいろあります。人は自らの存在に確信が持てないことも多いので、それぞれ心の内に神や仏など頼るものを持っていたりします。信教の自由でこれは憲法で保障されています。

ところが、人の心の弱さに付け込んで、特定の教義を強要して、人の心を直接支配しようとする方法もあります。人の心の支配を拡げていけば、やがて、国という組織を得ずとも、世界を支配することもできます。勿論、迷える民に救いをもたらすために活動している宗教もあります。

経済力で支配することもできます。世界の人々を豊かにするために働いている人もいれば、富を独占する方策を考えて、金の力で社会を支配しようとする輩もいます。

誰が社会を支配しようとしているのか、誰が社会に貢献しようとしているのか、一人一人が、「診る眼」をしっかり持たないといけないと思います。

本日はここまで。

〈追記〉
大事なことを書き忘れていました。社会を支配する最強の方策は軍事力です。軍事力も他国に支配されないための、即ち自衛のための軍事力と、支配地を拡げるための軍事力があります。

軍事力を支配地を拡げるために用いるようなら、現代人も、現代文明も滅びます。火を見るより明らかです。



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