あま〜い、8月ジャーナリズム! [日本考]
今年も8月ジャーナリズム、やってますね。いくつか観ましたよ。
一生懸命、若者に、戦争を知らない世代に、戦争の悲惨さ、無慈悲さを伝えようとしています。
だけど、いくら伝えてもダメですよ。人々がいくら戦争を忌み嫌うようになっても、日本社会が戦争から遠くなることには繋がりません。
肝心なことが、大事な視点がまるで抜け落ちているのです。どうして誰も気が付かないのでしょうかね。
日本は、日本人が戦争の悲惨さを知らなくて、海外に領土や資源を求めて戦争を繰り広げていったのでしょうか。そしてアメリカとの悲惨な戦争に突入していったのでしょうか?
そうではありませんよね。日本人全体の問題ではないんですよね。
社会は誰かに支配されているのです。誰かが意図的に支配者になり、社会を支配して国を動かしているのです。今の日本もそうですよね。高が17〜25%程度の得票率の自民党が、日本を支配し続けています。
当時の支配層がどんな考えの人たちで、どんな思想を国民に植え付けていったのか、ここが一番肝心な点です。
日本人が2000年来続く天皇をいただく皇国で、周辺諸国民より優れている民族なのだと自負する人たちが「そんな皇国を身を犠牲にしてまでも愛せよ」と盛んに教育していたのですよね。
今の日本も、これほど露骨ではないけれど、これに大分近づいているではないですか。これに更に近づけるために、盛んに憲法改正を実行しようとしているではないですか。
当時の支配層とほぼ同じ人たちが、また、同じことをやろうとしているではありませんか。また、やりますよ。「あの時はアメリカを敵に回して失敗したので、今度はアメリカと一体となって戦おう!」
いくら国民の多くが反戦思想を持っていても、支配者がどんな人たちかによって左右されてしまうのです。
社会は誰が支配しているかということが、一番の肝なのです。
その点に視点を置かない正しい厭戦教育などどこにもありませんよね!