SSブログ

名ばかりだった「原子力安全委員会」 [日本考]

寒い寒いと思っているうちに、いつの間にか花の季節になりますね。近所の公園の様子です。
IMG_5541.jpg

トリミングもします。
IMG_5541tr.jpg


本来なら一番いい季節なんですけどね。十年前の大震災以来、憂鬱な季節となりました。自然の脅威は謙虚に受け入れ、復興に尽力し、また再来に備えるしかありません。つまり、いつまでくよくよしていても仕方のないことです。

でも、復興が十分なされたかというと、まだまだ不十分なんですよね。道路や防波堤、土地の嵩上げなどの土木工事は進んでいますが、人の生活が元の元気さを取り戻したかというと、まだ、課題満載なんですよね。

特に、原発事故が併発しましたから、これは簡単には片付きません。復興どころではありません。アンダーコントロールとか言った総理大臣がいましたが、大嘘つき以外あんなことは言えません。現場は手を焼いていて日々苦渋の連続と思われます。

なぜあんな大きな事故になったのか、昨日、サンデーモーニングが特集を組んでやっていましたね。

地震や津波を想定した非常電源装置の備えが甘かったことが最初の誘引ですが、それだけではなかったようです。事故後の対応も逐一まずかったようです。

4基並んだ原発の不具合の見立てと対処に誤認があった、と言うか誤認だらけだったようです。(そもそもあんなに近接して4基も原発を並べたところに、原発は事故を起こさないという思い込みがあったのですね)

電源装置が働かなくなった場合の安全装置として、非常用復水器というのが1号基には付いていたそうで、それを起動させ、それが機能していると思っていたのだそうです。

ところがそれは機能していなかった。それは建屋の外からもわかったことなのだそうです。演習さえしていれば。でも事故を想定した訓練や演習は何十年もやっていなかったので、正常に働いていないことが誰にも分からなかった。

ベント装置の異常や水位計の誤作動なども推測できず、建屋の爆発や、メルトダウン・メルトスルーに繋がったとのことです。

要は過酷事故を想定した訓練が全くなされていなかった、そしてそれは原子力安全委員会が、極めて起こりにくいことなので、原発設置者の自主的取り組みに任せるとしていたからだそうです。

原子力安全委員会は、危険装置を安易に稼働させる名ばかりの委員会だったということです。(自由民主を謳う日本の政権政党を思い出してしまいますね)

この原発事故は、日本にとって本当に大きな事故です。日本にとってだけでなく人類史上最悪の事故と言ってもいいでしょう。それが止むを得ず起こったことではなく、人の気の緩みから起きたのです。

この事故は本当に大きいですよ。日本の繁栄はこれにて終わる可能性が大です。しっかり反省し、一からしっかり出直さないと、何十年もかけて社会を作り直していかないと、日本は本当に沈みますよ。

そういう大きな事故なんですけどね。大震災からの復興をアピールするために「アンダーコントロール」とか言って、オリンピックを誘致してしまうのですから、もう最悪の展開ですね。悪あがきにすぎません、沈没を早めるだけです。

なぜもっと冷静に事の大きさを受け止めることができないのでしょうか。転んで大怪我をしているのに、薄ら笑いを浮かべて平気を装っている負けず嫌いの人みたいです。

隣近所への見栄なんですかね。それどころじゃないですよ。災害大国なんですから、それをしっかり想定してシステム作りをしていかないと日本の繁栄はあり得ませんよね。

まずは「どうにかなる」の甘い思考と原発はやめましょう。勝てない戦争もあったのです。メルトスルーまでしてしまった原発事故もあるのです。

真にヤバいことが起こり得るのですから、この列島で、この先長く、人々が平和に暮らせるように、一時の富や権勢を追い求めることはやめましょう!

以下資料映像、TBSサンデーモーニングより
IMG_5542.jpg

IMG_5543.jpg

IMG_5544.jpg

IMG_5546.jpg

IMG_5547.jpg

IMG_5548.jpg

IMG_5549.jpg

IMG_5549tr.jpg


以上です。TBSサンデーモーニングさん、ありがとう!


nice!(14)  コメント(10) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。