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・十年ぶりに拝見する学校現場 [教育関連]

寒くなりましたねぇ、木枯らしを思わせる風が吹き始めました。

すでに何度か書いていますが、某補助員として小学校に出入りしています、午前中、12時半過ぎまで。

職業上知り得たことは他言無用ということなので、制約があって書きにくいのですが、部外者が覗いた感想をたまに報告することには意義があると思います。

これまで4年間で2つの小学校を体験しました。最初のところでは1年生と3年生、今のところでは5年生と6年生のクラスに出ています。

小学校を実体験してみての最初の感想は、幸いにも気持ちの良い世界だということです。何が気持ちが良いかと言うと、教師が一生懸命、正しいことを教えようとしているところです。

これは当たり前のことかも知れませんが、学校の外があまりにも曲がっていて理不尽な世界ですから、人としてどう行動するべきか、正しい振る舞いを教えようとしているワールドは気持ちの良いものです。

「その態度は『人に優しく、自分に正しく』っていう言葉に合ってますか?」という注意喚起は良いですよね。

指導される側は、時として不満を持つこともありましょうが、それはそれで訴えれば、また改めて解決策を考えてくれそうです。

締めるところは締めて、かつ楽しく教室を取り仕切っていく担任の指導力は大したもので、さすがプロだと感心します。未熟な先生もいましょうが、いずれその技を修得したり、向かないことを悟って、転職されたりすることでしょう。

こんな教室目標を掲げるクラスもあります。
「損をしないように、しっかり理解し正しく行動しよう!」
「損をしないように」というところが、自分のためでもあることに気付かせて、実行意欲を強めるのではないでしょうか。

他にも教室の運営力という点でうまいなあと思うことがいくつかあります。今はいろいろな子がいますから、教室の集団教育に馴染まない子も沢山います。教室に入らず、別の方式で通学している児童もいますが、通常クラスにも何名かいます。

そうした子を遠ざけるのではなく、逆に頻繁に用事を頼むことで存在感を持たせ、集団からはみ出さないようにしています。こういう子は元気の余った子が多いですから、嫌がらず喜んで先生の助手をやっています。

また、クラス全体をよく褒めますね。「凄い」「感心しました」「びっくりしました」「感動しましたね」など。たまに、私語が多かったり、行動がずるずる遅かったりすると「コラァ、何やってんだ」一声発します。

ガラが悪いです。恫喝ですね。褒められたものではないのかも知れませんが、体罰を一切やりませんから、いざという時に従わせるには、これは仕方のない技なのかも知れません。若い先生の技量に感心します。

そうそう、コロナ禍にありますから、行事がいろいろ潰れています。臨海学校は中止、修学旅行も、近場の日帰りに変わりました。持久走大会も音楽会もありません。そんな中で、出来るだけ楽しい思い出を作ってやろうと、先生方が努力されています。

ハロウィンにお化け屋敷をやろうという児童の発案に、空き教室の窓に、一生懸命、暗幕やらダンボールやらを貼って暗闇を作っていました。お手伝いをしながら、いたわりの気持ちをひしひしと感じた次第です。

学習指導、特に算数については、問題をいくつか感じますが、それはまたの機会とします。
今日はこの辺で!

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