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閉塞社会の弊害 [日本考]


今の日本社会は、アベ政治を礼賛する一部の人たちはいるでしょうが、大半は、なんとなく現状肯定している人たちと、強い危機感を抱いている人たちとに分かれてしまっていますよね。

アベ政治の最大の欠点は、憲法や民主主義を軽視して権力の集中を図っている政治手法にあると思いますが、社会に閉塞感をもたらしていることも、負けず劣らずの大きなマイナス点ですね。

風船かずらさんが
「若い人達は迷っていて失望しているように感じます」とのコメントをくださいました。社会にあまりにも可変性がないんですね。不正をいくら追求されても世の中が改められることがない。これほど息の詰まることはありません。

アベさんはしばしば「民主党政権時代を思い出してください。あの時彼らは何ができましたか。悪夢のようだったではありませんか。」と声高に、また公理でもあるかのように決め付けて言います。

日本の政治が変わろうとする一大局面を全否定してしまうのです。今の選挙制度は、政権交代が可能な制度を作ろうという趣旨で小選挙区制が導入されたのです。自民党以外の政治は悪夢だと決め付けるなどとんでもないことです。

口を開けば、具体的提案がないとか、無責任に反対するだけだとかと野党を批判しますが、政権側が野党を批判すること自体、おかしなことです。越権行為です。

自分たちのしている政治に対する野党の批判に明瞭に応えないで、批判する野党を批判するという姿勢はまったくあるべき態度ではありません。

独裁政権をあの手この手で長く続けようとすることが、政権の当たり前かもしれないけれど、日本の社会にとっては百害あって一利なしの罪な行為です。

政治は民意によって動かなければなりません。そうしないと社会に閉塞感が充満し、様々な悪弊があちこちに起こってしまいます。

そうした膿んだ社会になってしまっているんですよ、今の日本は。



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