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あの喚問で幕を引くお積りか? [時事問題]

 昨日のことなので、取り急ぎ上げておきます。

 昨日、参院本会議で平成30年度予算が成立しました。またまた国家予算をろくに審議をしないまま、好き勝手に決めてしまいました。それも困ったことですが、その後、国会内で記者団の取材に応じ次の発言がありました。

「財務省の決裁文書書き換え問題をめぐり、国民の皆様の行政に対する信頼を揺るがす事態となったことを、行政の長として責任を痛感しております。改めて国民の皆様におわびを申し上げたいと思います。しっかりと調査を徹底し、全容を明らかにし、膿を出し切り、その上で二度とこうしたことが起こらないように組織を立て直していきたいと思っています」

 この発言を吟味したいと思います。
「財務省の決裁文書書き換え問題をめぐり、国民の皆様の行政に対する信頼を揺るがす事態となった」の部分、改ざんを書き換えと言っている点を除けば、この認識は当たっていると言えましょう。しかし「行政の長として責任を痛感しております」は問題をすり替えているでしょう。監督が不行き届きだったと詰め寄っているのではないのです。改ざんの原因になっているのではないかということを問うているのです。

「改めて国民の皆様におわびを申し上げたいと思います」謝れば体裁がいいから謝っているのでしょうが、そんな的外れのお詫びは結構なのです。

「しっかりと調査を徹底し、全容を明らかにし、膿を出し切り、その上で二度とこうしたことが起こらないように」まったくおっしゃるとおりなのですが、佐川氏はなぜこのような事態になったかということはまったく語らなかったのです。全容を明らかにすることが立場上できないのですよ。「全容を明らかにし」たり、「膿を出し切り、その上で二度とこうしたことが起こらないように」したりするカギを握っているのは、佐川氏の上に位する人たちなのですよ。それを明らかにしないで、「しっかりと調査を徹底し、全容を明らかにし、膿を出し切り、その上で二度とこうしたことが起こらないように」することなど到底不可能なのですよ。不可能のことをいかにもやるかの如く言うのは、内容の伴わない口先だけの答弁ですよ。

「組織を立て直していきたい」とおっしゃってますが、これはまったくお体裁の答弁ですね。組織はむしろうまく働いたのではありませんか、理財局の役人のせいにできたのだから。

 随分うがった見方のようですが、あの証人喚問を見ていると、そういう見方しかできないんですよね。幕引きの芝居としては無理があり過ぎます、それが一国民の感想です。


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