SSブログ

人類の天敵は人類! [人間考]

昨日は3.11。11年前、あの凄まじい地震と津波を目の当たりにした日でした。その後、悪夢のような原発事故が続きました。地球ってこんな凄まじいことが起こるんだ!人生観が変わった日でした。

原発事故については、電源喪失が起きた場合の備えの甘さが原因で、天災を人災が数倍に拡大したと認識することになりました。

以下参照(2019年3月11日 リテラより)
【〈前略〉第一次安倍政権だった2006年、すでに国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性が指摘されていた。にもかかわらず、ときの総理大臣だった安倍晋三は、「日本の原発でそういう事態は考えられない」として、一切の対策を拒否していたのである。

しかも東日本大震災後、安倍は、原発事故の責任を当時の菅直人首相と民主党政権に押し付け、真実を追及するメディアを「捏造だ!」と恫喝、自身の重大責任を隠蔽してきた。〈後略〉】

被災地の1日も早い復興を願ってやみません。

次いでウクライナですが、いよいよ危機的状況になってきましたね。

IMG_0611.JPG

kazg さまブログ(https://kazg.blog.ss-blog.jp/2022-03-04)より拝借しました。私の手作りより色がいいですよね。

【 STOP PUTIN, NO WAR 】
Jetstreamさまブログ(https://jetstream777.blog.ss-blog.jp/2022-03-08)にもありました。これに尽きますが、北の大王は、止める気配は一向にありませんね。人道を無視した暴挙が続きます。

ゼレンスキー大統領はじめウクライナの人たち、理不尽に屈しまいと必死で頑張っていますね。不屈の魂は賞賛に値し、声援を送り続けますが、相手が相手ですからね。ここは一旦引いて、言うことを聞いておいて、プーチン亡き後に、原状回復に尽力するという手も有りではないか。犠牲が大きすぎますから。

そんなことをふと思ぅたりもします。

さて、本日のお題は「人類の天敵」です。言うまでもなく人類は地球最強の生物で、天敵はいません。あえて言うならば「人類の天敵は人類」です。その顕著な例がプーチンと言えるかもしれません。

そこでプーチンの研究です。

プーチン(人物の敬称は省略します)も先日亡くなった石原慎太郎も、偉い人かといえば偉い人です。プーチンなんか、あの広い国土のロシアを掌握して、長年思い通りの政治をしている人ですから「並外れて偉い」と言ってもいいかもしれない。

この場合の偉いは、決して尊敬に値するという意味ではありません。威厳を持っている、他人を従わせることができるという意味の偉さです。「エライ」と表記した方がいいかもしれません。

こういうエライ人はどういう能力に秀でているかと分析してみますと、意志が強い、揺るぎない信念を持っている。実行力があるんですね。知・情・意に分けるなら意が圧倒的に強い。

知・情・意が求めるものといえば、真・善・美です。知は真を求め、情は美を求め、意は善を求めます。意に長けている人は善を求めます。善いことをやろうとしているわけです。

石原が尖閣列島を都の予算で買ったのも、プーチンが執拗にウクライナに攻撃を仕掛けているのも、善いことだと思っているのです。本人は、頭のどこかで確信しているのです。

ですが、信念が強く実行力のあるエライ人は、知や情においても優れていなければなりません。自分が実現しようとしている信念が正しいのかどうか、真実を求めて絶えず知を働かせていなければなりません。

その点がお粗末だと、ただのわがまま坊やになってしまう。あと情ですね。美を追求するだけでなく、生き物への情愛の感性が鈍くてもいけません。

プーチンは、結局エライだけの人、信念を貫くことに特化した人と言えるでしょう。こういう人が人類の天敵なのではないでしょうか。

正しさへの関心は乏しく、思い遣りは鈍く、思いを実現する意欲だけが並外れて大きい人、こういう人は人類を滅ぼしかねません。すなわち、人類の天敵として警戒を要する人物です。

意志の強い人というと三島由紀夫なども思い浮かびます。思いを遂げるために自衛隊にクーデターを呼びかけ、叶わぬとわかると割腹自殺をしたのでした。この人の場合は、文学者で美意識も強かった。しかし、知が冷静に働いていたとは言い難いと言えましょう。

クリニックに押しかけ、油を撒いて放火した事件や、混雑した列車内で無差別に刃物を振り回す事件などがありますが、そうしようとする意欲だけが旺盛で、人に備わった知と情がほとんど機能していない人も珍しくありません。やはり警戒を要する天敵ですね。

すべて揃っていて、なおかつ強い信念を持って意志を実現する人もいます。空海や日蓮などの宗教家や渋沢栄一、宮沢賢治などもそんな一人かもしれません。彼らは天敵どころか、真に偉い人、民族の救世主です。

一般的には、思慮分別があって、情にも敏感だと、強い確信には至りにくいものです。そうすると大きなことはなかなか成し遂げにくいものです。ですが日々の営みの中で、少しずつ、人類の歩みに一歩を加えます。常人はこれですよね。

これが尊いのに、これを破壊してまで、己が思いを達成しようとすることは、すなわち、人類の一員のくせに人類に矢を引く人類の天敵です。人類の歩みに貢献したければ、破壊行為・殺傷行為は即刻止めるべきです。それが「知」が「情」が教えることですよね。

PS. まとめ
天敵に滅ぼされないための心掛け
① エライ人と偉い人は別物という認識を持つ。
② エライ人がいれば、正しい判断のできる人かどうか、注意して観察する。
③ エライ人に憧れて、エライだけの人をよりエラクしてはいけない。
( ④ 空気や風潮に流されないで、各自が真に正しい方策を求める志を持つ。)

以上です。


nice!(12)  コメント(8) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。