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友よ、戦争をしない世界を創ろう! その2 [『友よ、戦争をしない・・・』広場]

   隣国脅威論のもたらす弊害

 だが、私はこの考えには従えない。出発点については、身の周りに迫っているかもしれない危険をどの程度のものと評価し、そのためにどれだけの対策をとるかは、主観的な予測や性癖にも依るので、なかなか難しい問題である。一概に妥当だとか、過剰だとか、過小だとか言えるものではないと思うので、出発点の是非は、後々ゆっくり考えることにしよう。
 仮にそこから出発するとしても、その対処の仕方に、私は賛成できないのだ。

 理由の一つは、弊害・副作用が大きすぎることである。それが少ないと思えれば、国の安全を確保する一つの方策として「それもありか」と目くじらを立てることもないのだが、弊害が大き過ぎると思えてならないのだ。

 例えば、日本にはいろいろな考え、また生活スタイルの人が住んでいる。内閣総理大臣の方針一つで、国家として団結して外敵に対処するとなると、人々の営みが受ける損害が莫大で、その被害を考えただけでも、こういう思考は止めてもらわなければならないと思うのだ。何を大事と考えて、何から何を、どれだけの犠牲を払って守ろうとするのか、あるいは他国と奪い合いをしなければならないと考えるのか、そういうことは人によって千差万別、多種多様なのである。皆がみな、総理大臣が大事と考えるモノのために、自分の生活を無にし、体を張ってお国のために戦い、以て善しとする訳ではないと思うのだ。

 先の大戦で、あれほど大きな被害を出し、大きな犠牲を国民に強いてしまったではないか。
(あれで良かったのですか? 国の経済・国力を伸ばす(守る?)ために、大陸や南方に進出し、他国と戦争し、勝ち目がなくなっても戦争が止められず、一億玉砕とまで鼓舞して、周辺諸国にも国民にも多大な犠牲を、不幸をもたらした。その道しかなかったと言うかもしれないが、人の生き方、国の在り方は本来多様だ。反対意見も多かったはずだが、思想統制し、思想・信条・表現等の自由を奪って封じ込めておいて「その道しかなかった」ではだれも納得しないだろう。そもそも、そういう国家の体制作りが間違いの元だったのではないですか?)
 国が安泰だから国民が自由な生活を営めるのだから、国が危機に陥れば、国民は生活を犠牲にしてでも国家の安泰のために尽くすのは当然のことだという考え方をする人もいるが、それは、権力を握った者がする傲慢な押し付け以外の何物でもないと思うのだが、どうだろう?

 国の向かうべき方向は、多様な意見を持つ国民が決めるのが、今の時代の世界標準ではないだろうか。豊富な情報が飛び交う時代は、それを受け止め、また発っする個人の価値が、今まで以上に高まったと受け止めるべきではないだろうか。多様な意見を発する機関や人物は、愚か者どころか、むしろ、国や社会の宝物と言っても良いのではないだろうか。
 特定秘密保護法の策定・施行は、こうした流れに逆行する、国民にとっては大変危険な思想であり政策ではないかと思うのだ。こういう施策により、国民の自由と主権が次第に奪われていく…

   その3 (日米同盟に頼ることの弊害) に続く

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友よ、戦争をしない世界を創ろう! その1 [『友よ、戦争をしない・・・』広場]

   はじめに

 2014年、安倍首相が今のうちにと衆議院を解散、選挙の公示を翌日に控えた12月1日、筆者の許に、一人の友人からメールが届いた。主旨は、野党は全然頼りにならないので、安倍政権を強固にするため与党に投票することが賢明というものだった。
 筆者がブログ等で述べている意見とおよそかけ離れた主張なので、本当に友人なのかと疑問に思われる方もいるだろう。
 送り主は60代の男性。とある施設で働き、釣りや写真撮影などを趣味とする。勉強家で書をよく読み、その知識は古今東西に及ぶ。営利活動に忙しい様子もなく、権力亡者とも思えない。善良な自由人、一市民とおぼしき人物で、確かに友人なのである。思うことは違っても、人として語り合えない相手ではないと思っている。その上、彼のように考える人が多数派であることも、今や判明している。となると、ますます貴重な友人だ。

 私は彼と語らいたい。彼を説得できなければ、日本を変えることなど、きっと、少しもできないのだろうと思うから。だが、彼の住まいはあまりに遠い。数年に一度ぐらいしか会えない遠さだ。そこで、彼を読者と仮想して、自分の思いをお伝えする文章を書くことに思いが至った。
 最終的にお伝えしたい事は「友よ、戦争をしない世界を創ろう!」だ。

   友人から届いた安倍政権支持メール

 まずは、きっかけとなったメールをお読みいただきたい。

 このところマスコミは全然信用できないので、昨日、日テレとかNHKの党首討論を見ました。各野党は全然迫力も知力も提案力も実行力もないですね。政権担当能力ゼロ。あんな体たらくでは日本国の舵取りは任せられませんよ。民主党の党首が日テレの番組の「漢字一字で総選挙への思いを表現」というコーナーで、左が苦、右が民という造語を出していました。得意満面のご本人の説明では、アベノミクスによって民が苦しんでいるということでしたが、早速今朝のネットでは苦しい民主党と揶揄されていました。
 民意が分からず、ばかじゃなかろうか、ということですね。

 日本国1300年の歴史でも今は大陸方面から最強度の軍事的脅威を受けています。同盟国のアメリカさんも今の政権は全然頼りにならないどころか、大統領は中国のいう太平洋を分け合う新大国関係にYESと言ったらしい。米中闇取引への油断は全く出来ません。

 日中友好とか経済互恵とか、うかつには相手の誘いには今こそ乗っていけません。経済界や政界でも、日中・日韓ともに経済的関係を密にしようという動きがありますが、相手は少なくとも口先では二枚も三枚も上手であることは確か。
 このあたりをうまくコントロールしつつ日本国の独立と安全と発展を確保していくのはかなりの政治的力量とリーダーシップが必要。それが可能なのは好むと好まざると、今は強力な戦略的外交の出来る安倍首相しかいませんよ。そう思いませんか?

 モモタローはどこの政党、あるいは候補者に託すのかは存じませんが
相手を間違えないようにお願いしますね。というか、「アベ政治にノー」というだけでは単なる感情論であって(党首討論での各野党党首でさえ感情論以上のものはなしでしたので、あまり気にしないでね)国民としては無責任だと思いますよ。失礼ながら。

 社会への非責任世代であった昔の学生時代での反体制運動のノリでは間違いますよ。

 以上である。

   180°の違いの元は?

 友よ、なぜ君と私はこうまで意見が違ってしまうのだろう?
 その元を考えてみた。すると、出発点が違うことに気がついた。君の思考の出発点は「中国の脅威」にあるように思われる。「日本国1300年の歴史でも今は大陸方面から最強度の軍事的脅威を受けています。」と記されている。そうなると、大陸の大国に呑み込まれないようにすることが、周辺の島国の独立・独自性を保つためには最重要課題となる。

 そうして方策を考えると、強いリーダーシップの下、最強軍事大国とできるだけ行動をともにして、そことの一体感を演出することが、隣国への抑止力として重要との考えに行き着く。
 日本国憲法の平和主義は、自国の行動を縛る鎖で、隣国に付け入る隙を与える無用の長物と目に映る。早く改憲して、ことあらば国を挙げて戦う普通の国であることを宣言し、その準備に勤しんだほうが、敵に舐められないはずだとも考えるだろう。
 国は一つにまとまって、国家として強いほうが良いに決まっているということにもなる。それが国の安全であり、そうしてこそ国民が安心して生活できると思うのだろう。自国の政府や総理大臣を批判するような報道機関があれば、評論家がいれば、敵を利するだけの愚か者に思えるのだろう。

 だが、私はこの考えには従えない。   (その2に続く)
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