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自公と右翼とかたつむり [時事問題]

 自民党の若手勉強会だかなにかで、マスコミつぶせ発言が発覚し、物議をかもしている。明らかに一方的な発言がなされると、相手陣営のオウンゴールみたいなもので、ザマアミロみたいな気分になるが、しかし、ああいうことを平気で話題にして、その策を練ろうとしていることを想うと、本当にこの国の目下の政権は、間違った考えの、政治指導者に相応しくない人たちによって占められてしまっているなと、つくづく危機感を覚える。
 自分たちの政策に反対する人たち、異論を唱える人たちの意見表明は、間違っていて邪魔なので、無くすことが善いことなのだと思っているのだ。民主主義を根本から理解していない、鼻から民主的でない人たちなのだ。そんな輩が「民主主義に則って、ルールに従って、多数決で物事を粛々と」進めようとしているのだ。
 自分の国の憲法も自分では解釈できず、学者さんを呼んで講義してもらったら、みんなに「それは違憲だ」と言われ、それでも「それは人選ミスだ」と言い出し、「こんな憲法学者が合憲だと言っている」とやっと何人か引き合いに出したら、その人たちは「徴兵制も合憲だ」と言っている人たちで、今そこまで広げるとさすがに反対者が増えて狙いが実現できなくなってしまうから、「そこは違うんだ」と苦しい答弁をし…もうボロボロだと思うんだけど、それでもまだ自分たちのやろうとしていることが絶対に正しいことで、反対意見は封じ込めることが日本のためだと、ただ思い込んでいる。どこかの新聞が、ここ何回かの選挙で新人が多数当選し、それがそのまま議員の劣化につながったと書いていたが、本当に恐ろしいことでありますよ、そんな人たちが、この夏、日本の進む方向を決めると思うと!!!

 ある方がツイッターで右翼さんのお相手をされた。そしてそれをブログで公開してくれたので、お勉強をさせてもらった。
 右翼さん、こんなような発言をされている。
「あの戦争の教訓は、二度と戦争をしてはならないということではなく、二度と”負け戦”をしてはいけないということだ」
 またこうも言われている。
「戦争には正しい(良い)戦争も、悪い戦争もない。あるのは勝ち戦と負け戦のみ。自国民が10万人殺されても、敵国民を100万人殺して勝てばいいのです。そういう冷徹な計算ができなければ、国家安全保障論議はかみ合わない。」

 これはアベさんや自民党若手議員の発言ではありません。どこか似ているところがあるような気もしますが、しかし取り敢えずは別の人の発言です。
 この説で行きますと、あの戦争は大いなる反省材料です。反省点は「負けたこと」です。戦争に良いも悪いもないので、負けたところが悪かったところです。戦争は、10万人殺されたら100万人殺す力を持って挑めば、そして実際に勝てばいいのです。そういう冷徹な計算ができる人が集まって、国家安全保障論議をすればいいのです。

 こういう話を聞いていると、何をバカなことを言っているんだろうねーと、まず思う。おいおい、そんな殺しっこをこの時代にやるのかえって。想像するだに、そんなことはもうよそうね、しないでどうやって、利益の対立を解決していこうかって、人類が額を寄せ集めて、国際機関を作り会合を重ねているのが今の実情ではないですか。そんな中で「勝てばいいんだろう」なんて発想は、思えば、気の毒なほど貧しい発想ですなあ。

 そうではないのだ。戦争、人の殺し合いは、まず悪いことなのだ。許されるのは、正当防衛だけなのだ。自衛のための戦いは、やらざるを得ないし勝たなければならないけれど、兵を進めて侵略することは、勝っても負けても悪いことなのだ。その区別こそが大事で、その区別なしに、勝ち負けだけを計算して軍靴を進めることだけに腐心するのは、それはまあ、いつの時代の軍師のおつむか、はたまた、現代の戦争ゲームのお話か?
 無茶なことをおっしゃっているのはそちらではないかと思っていると、議論の最後は「あなたも、もう少し歴史を勉強しなさい」と結ばれる。

 さて、次のお話は、一昨日日曜日に公明党の埼玉本部なるところに電話を入れた。日曜日はお休みのようで、どなたも電話に出なかった。昨日改めて電話をかけた。(たぶん)中年男性がしっかり応答してくれた。
「貴党がブレーキ役をしてくれているので、自民党の一党独裁に歯止めがかかっていると思っているのですが…」(褒めたり感謝したりすると相手の耳の穴がこちらに向くので、つい…)
「はあはあ、それはどうもありがとうございます。」
「この度の安保法制については、どうなんですか?憲法違反の声が強いし、地理的条件も取り払われ、政府の判断次第で、どこでもなんでも自衛隊が派遣されるようなことになりそうなんですが、公明党さんは、法案賛成でいいんですか?」
「はい、これから国会審議を通じていろいろな心配がクリアされると思いますので、賛成の立場です。」
「ホントですか、ああいう憲法を掲げていて、つまり、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように…とまで書いてある憲法ですよ。まさに、政府の行為によって戦争になっちゃうんじゃないですか?」
「そんなことはありません、あの法案は、たとえば南西諸島で自衛隊機がスクランブルをかけ、米軍機も応援で飛び立ったとき…省略…」
「それなら周辺事態に限定すればいいじゃないですか。ホントに賛成しちゃうんですか、いいんですか? 平和の党がそんなことしていいんですか? 支持母体の学会さんは、それでもいいんですか?」
「我が党が慎重に対応しているので静観していますよ」
 以上粗筋ですが、ちょっと意見を申し上げておきました。

 最近、幼児目線で気がついたことがあります。今年の関東は梅雨らしい梅雨なのに、カタツムリがいません。蛙にもぜんぜん逢えません。しばらく前からそうなっているのでしょうが、今年初めてはっきりとそのことに気付きました。幼児の歌や絵本には、でんでんむしむしカタツムリとケロケロケロケロクァックァックァーの蛙がよく出てきます。子どもが最初に出会う生き物として、昔はたくさんいたんでしょうねー。今はちっともいなくなりました。寂しいです。

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コメント 14

gonntan

誉めてからは
さすがです
私にはできません
これからもがんばって電話作戦よろしくお願いいたします<(_ _)>
by gonntan (2015-07-01 12:03) 

トックリヤシ

党が生きていくには自民党の傘の下が一番、
米国にぶら下がる現日本政権と似ている・・・
by トックリヤシ (2015-07-01 14:24) 

momotaro

gonntan さま
> 私にはできません…がんばって電話作戦よろしく…
って、おだてて、人をうまく使おうっていうんだから
もう、和尚さまには敵いません <(_ _)>
by momotaro (2015-07-01 15:15) 

momotaro

トックリヤシさま
米国にぶら下がるJM党に、JM党にぶら下がるKM党ですね!?
政治家、政党が自分の脚で立たないでどうするんですかね(--〆)
by momotaro (2015-07-01 15:21) 

majyo

自民党の若手は、劣化が激しいですね。しかし若手に限らない
とりあえず謝ったけれど、悪いとは思っていないでしよう。
99条の国会議員の憲法遵守なんて、くそくらえと
風切っています。奢れる自民党ひさしからずとなるように
追及していかなくては
人は、言えばわかると思うのですが
あの右翼の方は、もう論外ですが、こういう時代になると
見えなかったその人の真実が見えてしまいます。
公明党は、少し前からやっています。差し障りがあるかと思って
書かない事もありますが、創価票がブレーキどころか
この戦争法案を後押しです。
婦人部が、立ち上がった? そんな情報もありますが
宗教を語る人たちがこのような法案に賛成することは許しがたい
電話作戦も良いですね。
今度やってみようかな?


by majyo (2015-07-01 17:59) 

ファルコ84

実際は若くない議員もいるという
若手自民議員の勉強会
作家の無責任発言に
そうだ!そうだ!
ばかばかしくて話にならない
お先真っ暗で悲しくなります。

諸事情で
ブログおろそかになっています。
by ファルコ84 (2015-07-01 21:52) 

BrerRabbit

先日、戦争法案に憲法の成り立ちや砂川裁判とかを持ち込む
のは向こうの土俵に上がって勝負すようなものだから

一般市民はどうしても知識もないし負けてしまうから逆に相手を
引きずり下ろす作戦にしないといけないと言われてる人が
いましたが、確かに生まれても居ない頃の公開されているとはいえ
裁判記録は敷居が高すぎると思いますね。

その点良い悪いは置いといて、橋下氏の言ったような国会県会議員の
家族共々ヘルメットに付けたカメラで最前線の中継をしながらの
後方支援活動を絶対条件にし罰則は戦線離脱のあの刑とか

まぁ、そういう一般市民の感覚で議論する場に引きずり出すことが必要
だそうです。すいません長々と・・・


by BrerRabbit (2015-07-01 23:09) 

momotaro

majyo さま
彼ら悪いと思ってないんですよね。自分たちの考え以外は認めようとしない。自分たちが社会の一部だというわきまえがない。
創価の実態ってそんなもんか、そーかー、の思いです。
電話って意外と効果あるんですよね、大勢でやりましょう。
184では受けつけないことが多いのでご承知を!
by momotaro (2015-07-02 06:06) 

momotaro

ファルコ84 さま
コメントありがとうございます。
諸事情! 人生いろいろありますので、そちらが優先で当然です。
復帰を楽しみにしております。
by momotaro (2015-07-02 06:14) 

momotaro

BrerRabbit さま
ご意見、ご提案ありがとうございます。
一部自分の認識不足もありますので、世代を超えた情報交換を今後ともやっていきましょう!
よろしくお願い致します^_^
by momotaro (2015-07-02 06:27) 

kazg

昔見た映画に、「今度戦争をやる時は勝ちましょう」と、温厚な老紳士(経済界の人でしたか?)がさらりと言うシーンがあって、あっけにとられ、以来、印象に残っています。情けないことに、どの映画かわすれました。『皇帝のいない八月」(山本薩夫)でしたか?うろ覚えですみません。フィクションの世界のその発想が、今頃になって現実のものとしてちからを持つようになっているとすると、背筋が凍りますね。
> いつの時代の軍師のおつむか、はたまた、現代の戦争ゲームのお話か?
まったく同感です。
by kazg (2015-07-03 08:43) 

momotaro

kazg さま
(われながらできの)いいところを取り上げていただき、大変ありがとうございます(^_^)v
by momotaro (2015-07-03 20:00) 

さきしなのてるりん

今年のかえるは小型が多い。今時分オタマジャクシが畑の水溜用容器にうじゃうじゃ居ります。
by さきしなのてるりん (2015-07-06 14:20) 

momotaro

さきしなのてるりん 様
かえる情報ありがとうございます。ついでのときにカタツムリ情報も…!
by momotaro (2015-07-06 15:05) 

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