友よ、戦争をしない世界を創ろう! その7 [『友よ、戦争をしない・・・』広場]
現政権を支持しない理由
友よ、この記事のきっかけとなった、君から届いた最初のメールに戻ってみたい。その終わりは
「社会への非責任世代であった昔の学生時代での反体制運動のノリで(アベ政治にノーというだけで)は間違いますよ。」となっていた。
ここには誤解があるように思うので、正しておきたいのだ。
かつて、戦後の多子世代(俗に言う団塊の世代)が学生生活を送っていたころ、確かに反体制運動が賑やかに行われた時代があった。大学を封鎖して学生ストライキを決行(?)したり、ヘルメットを被り、角材や鉄パイプを持って集結しデモ行進をし、機動隊や敵対する学生グループと対峙したりすることがしばしばあった。このため、この(我々の)世代は全共闘世代とも呼ばれている。
取り締まりが強化されると、運動は、機動隊等に対する投石や火炎瓶での闘争にエスカレートしていった。セクトの指導者達はやがて地下に潜伏し、互いに抗争を繰り返しながら、過激な反体制運動を単発的に起こすようになった。
この時代の学生運動をどう評価するかはいろいろな見方があるだろうから、ここでそれを取り上げようとは思わないが、私がどう受け止め関わっていたのかは、少しお伝えしておかなければならないと思う。私は、非責任世代の学生時代に、反体制運動にほとんどノッていなかったからだ。
同級生の数人がするアジ演説のいわんとすることはわからなくもなかった、というか、体制批判はたいてい当たっているのだろうと思って聞いてはいたが、これから世の中に出ようとする若者の多数が、このような考え方をもって世の中を動かすようになれば、遠からず世の中は変わっていくだろうと思ったのだった。
だから、なぜ勉学も半ば、いや始めたばかりで、このように夢中になって身体を張って運動する必要があるのかと疑問に思った。活動家にそんな疑問をぶつけると、「卒業が近付いて就職しなければならなくなると、こんなことは言っていられなくなるから」と言っていた。そうか、そんな気持ちでやっているのか、それでは、世の中はなかなか変わらないなあと、思ったものだ。変えたければ一生かけて変える努力をすればいいじゃないか、世の中に出る前に、ここでやらなければ、と大騒ぎするのは、甘たれ坊主の通過儀礼のようなものではないかと、そんな感じをもっていた。
だから学園ストの間は実家に帰っていることが多く、デモに加わって騒ぎの渦中にいるときより、茶の間でニュースとして見ることのほうが多かった。少なくとも、両方の目で、時代の騒ぎを見ていた。
そんな受け止め方が善かったとか、正しかったとかと、ここで主張する気などないが、自分の学生時代の考え方と行動はそんなだったのだ。
友よ、君は、社会主義とか、現実社会の欠点を克服した社会への、つまり無い物ねだりの憧れを、知識人と言われる人が持ちやすいと思ってはいまいか。当時の学生運動は、その典型だと思ってはいないか。確かに、旅客機を乗っ取って、憧れの北朝鮮に亡命した一派もあった。その延長線上に、まだ多くの人がいると思っていないか。私もその一人だと思ってはいないか。
矛盾に満ちてはいても、今、現実にある幸せの重みをきちんと理解して、それを持続していくことに、もっと真剣に取り組んでいくべきだと、それこそが過ちの少ない生き方だと、思ってはいないか。
私の発想は、それらとは少し違う。まず、知識がモノを解決するとは思っていない。そうではなく、大勢の人々の歴史的な体験が、次第に世の中を、世界を、変えていくものと思っている。日本人が体験した第二次大戦はその一つと思う。沖縄の地上戦もその一つと思う。東京電力の原子力発電所の大事故も、その一つと思う。70年続いている占領軍の有形無形の影響もその一つかも知れない。
こうした大きな負の体験は、世の中を変えるきっかけとなり得るのだ、いや、きっかけとして、後の世を変えようとすることが、生き残った者の、あるいは後から生まれてきた者の務めだと思うのだ。
歴史は繰り返す、とよく言う。確かに小さな出来事は繰り返すが、大きな出来事は繰り返させてはいけないのだ。人間に備わった向上心が、そんなバカなことは許さないはずだ。
そういう心積もりが感じられない今の自民党政権に、日本の政治を任せておくわけにはいかない、これが、私が現政権を支持しない理由なのだ。
決して軽いノリではない。友よ、君にはきっとわかってもらえると思う。
友よ、この記事のきっかけとなった、君から届いた最初のメールに戻ってみたい。その終わりは
「社会への非責任世代であった昔の学生時代での反体制運動のノリで(アベ政治にノーというだけで)は間違いますよ。」となっていた。
ここには誤解があるように思うので、正しておきたいのだ。
かつて、戦後の多子世代(俗に言う団塊の世代)が学生生活を送っていたころ、確かに反体制運動が賑やかに行われた時代があった。大学を封鎖して学生ストライキを決行(?)したり、ヘルメットを被り、角材や鉄パイプを持って集結しデモ行進をし、機動隊や敵対する学生グループと対峙したりすることがしばしばあった。このため、この(我々の)世代は全共闘世代とも呼ばれている。
取り締まりが強化されると、運動は、機動隊等に対する投石や火炎瓶での闘争にエスカレートしていった。セクトの指導者達はやがて地下に潜伏し、互いに抗争を繰り返しながら、過激な反体制運動を単発的に起こすようになった。
この時代の学生運動をどう評価するかはいろいろな見方があるだろうから、ここでそれを取り上げようとは思わないが、私がどう受け止め関わっていたのかは、少しお伝えしておかなければならないと思う。私は、非責任世代の学生時代に、反体制運動にほとんどノッていなかったからだ。
同級生の数人がするアジ演説のいわんとすることはわからなくもなかった、というか、体制批判はたいてい当たっているのだろうと思って聞いてはいたが、これから世の中に出ようとする若者の多数が、このような考え方をもって世の中を動かすようになれば、遠からず世の中は変わっていくだろうと思ったのだった。
だから、なぜ勉学も半ば、いや始めたばかりで、このように夢中になって身体を張って運動する必要があるのかと疑問に思った。活動家にそんな疑問をぶつけると、「卒業が近付いて就職しなければならなくなると、こんなことは言っていられなくなるから」と言っていた。そうか、そんな気持ちでやっているのか、それでは、世の中はなかなか変わらないなあと、思ったものだ。変えたければ一生かけて変える努力をすればいいじゃないか、世の中に出る前に、ここでやらなければ、と大騒ぎするのは、甘たれ坊主の通過儀礼のようなものではないかと、そんな感じをもっていた。
だから学園ストの間は実家に帰っていることが多く、デモに加わって騒ぎの渦中にいるときより、茶の間でニュースとして見ることのほうが多かった。少なくとも、両方の目で、時代の騒ぎを見ていた。
そんな受け止め方が善かったとか、正しかったとかと、ここで主張する気などないが、自分の学生時代の考え方と行動はそんなだったのだ。
友よ、君は、社会主義とか、現実社会の欠点を克服した社会への、つまり無い物ねだりの憧れを、知識人と言われる人が持ちやすいと思ってはいまいか。当時の学生運動は、その典型だと思ってはいないか。確かに、旅客機を乗っ取って、憧れの北朝鮮に亡命した一派もあった。その延長線上に、まだ多くの人がいると思っていないか。私もその一人だと思ってはいないか。
矛盾に満ちてはいても、今、現実にある幸せの重みをきちんと理解して、それを持続していくことに、もっと真剣に取り組んでいくべきだと、それこそが過ちの少ない生き方だと、思ってはいないか。
私の発想は、それらとは少し違う。まず、知識がモノを解決するとは思っていない。そうではなく、大勢の人々の歴史的な体験が、次第に世の中を、世界を、変えていくものと思っている。日本人が体験した第二次大戦はその一つと思う。沖縄の地上戦もその一つと思う。東京電力の原子力発電所の大事故も、その一つと思う。70年続いている占領軍の有形無形の影響もその一つかも知れない。
こうした大きな負の体験は、世の中を変えるきっかけとなり得るのだ、いや、きっかけとして、後の世を変えようとすることが、生き残った者の、あるいは後から生まれてきた者の務めだと思うのだ。
歴史は繰り返す、とよく言う。確かに小さな出来事は繰り返すが、大きな出来事は繰り返させてはいけないのだ。人間に備わった向上心が、そんなバカなことは許さないはずだ。
そういう心積もりが感じられない今の自民党政権に、日本の政治を任せておくわけにはいかない、これが、私が現政権を支持しない理由なのだ。
決して軽いノリではない。友よ、君にはきっとわかってもらえると思う。
同感してます。
知識には学ぶべしだし、過ちは反省すべきだと思います。
いまの日本政権を「世界はどう見ているか」についても考えなくてはいけないでしょう。
第二次大戦で、日本の戦争責任内閣が行った過ちが、関係諸国のみならず世界中に「許されて」、はじめて今の繁栄がもたらされたのでしょう?
福島の水・空気・土壌の汚染物質は本当に一定範囲でおさまっていると世界の国々は思ってますかね?
新沖縄知事に対する現政権の対応ぶりについては、何おか言わんや。
サークル活動じゃあるまいし・・・。
沖縄県民の選出した代表者ですよ!
やはり、負の体験に学び反省することは大事ですよね。
史実に忠実に・・・、誤魔化したりもみ消したりしてはいけない。
by SUN FIRST (2015-01-19 01:09)
SUN FIRST さま
貴重なご意見をお聞かせいただきありがとうございます。
>サークル活動じゃあるまいし・・・。
>沖縄県民の選出した代表者ですよ!
>負の体験に学び反省することは大事ですよね。
>史実に忠実に・・・、誤魔化したりもみ消したりしてはいけない。
など、反芻しています。 燦Q
by momotaro (2015-01-19 10:24)
momotarou様
いつか、私が先生と書き、それはまずいとおっしゃったことがありましたね。
やはり、今回書かれていることは 同感!というより
ありがとうございますという言葉が一番合っています
>歴史的な体験が、次第に世の中を、世界を、変えていくものと思っている
まさしくこの平凡な私が、東日本大震災や原発事故、そして過去の戦争に続く歴史から
行動を始めました。
平和な時代に生まれた者として、過去の負の遺産を繰り返してはいけないと思うからです。
現政権は、私には肌に突き刺さるほど、危険な匂いを感じます。
あれよ、あれよと言う間に、知らない間に
再びあの過ちを起こしそうな気がするからです。
わかって欲しいですね。お友達には
by majyo (2015-01-19 20:38)
majyo さま
意気投合したお仲間です。
majyoさんの多彩なご活躍ぶりに
毎晩、感心・感動しております。
これからもお手手つないでがんばりましょう、テヘヘ…
by momotaro (2015-01-19 21:33)
昨日のmajyo さんへのコメントは、お褒めいただいて
くすぐったくなり、不適切なことを書いてしまいました。
相手は、多数で金も権力もあり手強いので、
だれが生徒か先生かーではなく、志を同じくする人みんなが
それぞれ得意な方法で仲間を増やして参りましょう、
励まし合って!
そう言いたかったのでした。
by momotaro (2015-01-20 20:26)
>不適切なことを書いてしまいました
えっ そうですか? 私ゲラゲラ笑ってました
前に テヘへと私も書いたから(*^。^*) お返しだと
まっ、相手は大きな大きな組織ですから
多くの皆様と共に手を携えて・・・
これからが本当に大変だと思います
by majyo (2015-01-21 19:39)