友よ、戦争をしない世界を創ろう! その6 [『友よ、戦争をしない・・・』広場]
真の戦争抑止力とは? また逆の促進力とは?
では、真の戦争の抑止力とは何だろう。月並みかもしれないが、それは、国民相互が交流を活発にし、理解と信頼を深め合っておくことに他ならないのではないだろうか。そして、互いに要求することがあれば、相手の言い分をよく聞いて、妥協点を見出す以外ないだろう。一方的に主張し合っていたら、結局戦いの準備がエスカレートし、いずれ大戦(おおいくさ)になってしまうのだ。
ところで、抑止力ではなくて、戦争促進力なるものも考えておこう。それは、民族、あるいは国民同士の感情の悪化を招くことではないだろうか。戦後70年のうちの60年ぐらいは、日本人は近隣諸国と比較的友好的に交わってきたように思う。あるいはそういう面が表に出ていたと言うべきか。それが、近隣諸国の側に反日感情があることがわかり、次第に変わってきた。
近隣諸国の側に反日感情があるのは、70年前以前の国家間の関係に由来する問題もあろうが、国民の反日感情を政権の維持や安定化に利用しようという目論見で、為政者が故意に増幅したり長期化したりした面もあるであろう。内政問題に外敵や外圧を利用しようとすることは大変危険なことだから、お互いに慎むようにしなければいけないと思う。国民としても、相手国の時の政府の政策を批判することはあっても、他国民そのものを忌み嫌うような感情的な受け止め方は、自制するように心掛ける必要があろう。
また、日本の側では、村山談話は踏襲しないとか、いややっぱりするとか、慰安婦問題はなかったことだとか、靖国神社を参拝するとか…こうした近隣諸国が神経質になっていることを、政権担当者が敢えて言ったりしたりすることは、近隣諸国民の抱く反日感情を正当化することにつながってしまうことを十分に認識すべきだ。
友よ、君は靖国神社についても詳しい。その問題点も十分にご存知だ。にもかかわらず、総理や閣僚の靖国参拝に近隣諸国がクレームをつけると、それは内政問題だから、中・韓に言われる筋合いではないと反発する。だが、内政問題にしても、過去の侵略的戦争の反省をしているかどうかを見極める試験紙になってしまっていることを敢えてやれば、それは友好関係を壊そうとしていると相手の目に映っても仕方あるまい。そうなると、「過去の反省がなされていない」と、もうすっかり世代が代わっているにもかかわらず、いつまでもその非をとがめようとし続けることになる。
こうしたことは戦争を促進する力になりかねない。
昨今、近隣諸国民に対するヘイトスピーチが問題になっている。大勢集まり、朝鮮人や中国人に対して汚い言葉を浴びせ、国へ帰れとガナリ立てている。真に見苦しい光景で即刻止めていただきたいものだと思っている。ああいう集団的な感情の高まりが、関東大震災直後の朝鮮人虐殺を引き起こしたのだろう。また、ユダヤ人の虐殺に通じるものもある。
だれだって自分の身に覚えのないことでとがめられたり、体罰を受けたり、ましてや命を奪われたりしたら堪ったものではないのだ。
なんとなく朝鮮人が、中国人が、この日本でずる賢くうまく立ち回っているように見えて面白くない、人によってはそういう感想を抱いている人もいるかもしれないが、しかし、人は一人ひとりみな違うのだ。✕✕人として一括りにして文句を言われ、冷たくあしらわれたら、言われた側は、何を言い返そうかと思う間もなく、単に訳の分らぬ敵だと思うだろう。彼らは彼らで固まって、身を守り、敵にいたぶられないように身構えてくるだろう。こんなことをしていれば、二つの国民の間の友好関係などはあっという間に崩れ落ちていくだろう。
君がヘイトスピーチに加わるような人でないことは十分知っているが、今のご時世、そんな雰囲気が急に起こってきたので、なんとしてもやめてもらいたいものだとの思いからこの問題に触れた。
また、こうした風潮が起こっていることと、政権が右に振れていることとの間に関係があることは間違いないように思う。政権にくすぶっているように見受けられるストレスが、ああいう形で一部の人を動かすのだろう。またその一部の人のストレスを、政権は受け止め利用しようとするのだろう。つまり、相互にエネルギーを与えあっているように見える。
政権が正しい道を歩むようになれば、あんな見苦しく危険なデモ行進も急速に下火になるだろう。
よく言われる「抑止力」については、あるように見えるが幻影に過ぎないということを、真の抑止力は友好関係構築にあるということを、また、国民感情の悪化は、悲劇をもたらすたいへん危険な因子だということを述べさせてもらったが、友よ、君も同意してはくれまいか?
では、真の戦争の抑止力とは何だろう。月並みかもしれないが、それは、国民相互が交流を活発にし、理解と信頼を深め合っておくことに他ならないのではないだろうか。そして、互いに要求することがあれば、相手の言い分をよく聞いて、妥協点を見出す以外ないだろう。一方的に主張し合っていたら、結局戦いの準備がエスカレートし、いずれ大戦(おおいくさ)になってしまうのだ。
ところで、抑止力ではなくて、戦争促進力なるものも考えておこう。それは、民族、あるいは国民同士の感情の悪化を招くことではないだろうか。戦後70年のうちの60年ぐらいは、日本人は近隣諸国と比較的友好的に交わってきたように思う。あるいはそういう面が表に出ていたと言うべきか。それが、近隣諸国の側に反日感情があることがわかり、次第に変わってきた。
近隣諸国の側に反日感情があるのは、70年前以前の国家間の関係に由来する問題もあろうが、国民の反日感情を政権の維持や安定化に利用しようという目論見で、為政者が故意に増幅したり長期化したりした面もあるであろう。内政問題に外敵や外圧を利用しようとすることは大変危険なことだから、お互いに慎むようにしなければいけないと思う。国民としても、相手国の時の政府の政策を批判することはあっても、他国民そのものを忌み嫌うような感情的な受け止め方は、自制するように心掛ける必要があろう。
また、日本の側では、村山談話は踏襲しないとか、いややっぱりするとか、慰安婦問題はなかったことだとか、靖国神社を参拝するとか…こうした近隣諸国が神経質になっていることを、政権担当者が敢えて言ったりしたりすることは、近隣諸国民の抱く反日感情を正当化することにつながってしまうことを十分に認識すべきだ。
友よ、君は靖国神社についても詳しい。その問題点も十分にご存知だ。にもかかわらず、総理や閣僚の靖国参拝に近隣諸国がクレームをつけると、それは内政問題だから、中・韓に言われる筋合いではないと反発する。だが、内政問題にしても、過去の侵略的戦争の反省をしているかどうかを見極める試験紙になってしまっていることを敢えてやれば、それは友好関係を壊そうとしていると相手の目に映っても仕方あるまい。そうなると、「過去の反省がなされていない」と、もうすっかり世代が代わっているにもかかわらず、いつまでもその非をとがめようとし続けることになる。
こうしたことは戦争を促進する力になりかねない。
昨今、近隣諸国民に対するヘイトスピーチが問題になっている。大勢集まり、朝鮮人や中国人に対して汚い言葉を浴びせ、国へ帰れとガナリ立てている。真に見苦しい光景で即刻止めていただきたいものだと思っている。ああいう集団的な感情の高まりが、関東大震災直後の朝鮮人虐殺を引き起こしたのだろう。また、ユダヤ人の虐殺に通じるものもある。
だれだって自分の身に覚えのないことでとがめられたり、体罰を受けたり、ましてや命を奪われたりしたら堪ったものではないのだ。
なんとなく朝鮮人が、中国人が、この日本でずる賢くうまく立ち回っているように見えて面白くない、人によってはそういう感想を抱いている人もいるかもしれないが、しかし、人は一人ひとりみな違うのだ。✕✕人として一括りにして文句を言われ、冷たくあしらわれたら、言われた側は、何を言い返そうかと思う間もなく、単に訳の分らぬ敵だと思うだろう。彼らは彼らで固まって、身を守り、敵にいたぶられないように身構えてくるだろう。こんなことをしていれば、二つの国民の間の友好関係などはあっという間に崩れ落ちていくだろう。
君がヘイトスピーチに加わるような人でないことは十分知っているが、今のご時世、そんな雰囲気が急に起こってきたので、なんとしてもやめてもらいたいものだとの思いからこの問題に触れた。
また、こうした風潮が起こっていることと、政権が右に振れていることとの間に関係があることは間違いないように思う。政権にくすぶっているように見受けられるストレスが、ああいう形で一部の人を動かすのだろう。またその一部の人のストレスを、政権は受け止め利用しようとするのだろう。つまり、相互にエネルギーを与えあっているように見える。
政権が正しい道を歩むようになれば、あんな見苦しく危険なデモ行進も急速に下火になるだろう。
よく言われる「抑止力」については、あるように見えるが幻影に過ぎないということを、真の抑止力は友好関係構築にあるということを、また、国民感情の悪化は、悲劇をもたらすたいへん危険な因子だということを述べさせてもらったが、友よ、君も同意してはくれまいか?
友よ 私もそう思う^^
by gonntan (2015-01-15 17:10)
gonntan さま
ご声援ありがとうございます!
by momotaro (2015-01-15 19:34)
ドイツでは「ナチスによる非業をいつまでも引きずって自虐的だ」というスタンスをとる政権はない。政権が変わろうとも、歴史の事実にきちんと向き合い、それを次世代に伝えることこそ、真に平和への道の一歩目だと思う。昔のことをいつまでもグジグジというのは、、、ということを右翼でなくとも、かの武田哲矢まで言ったと聴く。しかしそれは少なくとも当事国の感情を全く斟酌しない独りよがりの言い分だと言わざるを得ない。人殺しをした者がいくら心から反省しようとも、一生その罪を負って生きなければいけないように、私たちは侵略された被害者の思いに心寄せ続けなければいけないのだと思う。
by さきしなのてるりん (2015-01-15 19:54)
出かけていて出先で読みました。
まったく同じとは失礼かと思いましたが
同士よ! 私もそう思う(^_-)-☆ テヘへ
by majyo (2015-01-15 20:04)
さきしなのてるりん さま コメントありがとうございます。
> ドイツでは「ナチスによる非業をいつまでも引きずって自虐的だ」
というスタンスをとる政権はない。政権が変わろうとも、……
そう思います。日本もきっぱり切り離して非を認め謝罪しないと
再出発できません。近隣諸国に対しても、日本国民に対しても
同様と思います。確たる見通しもないまま戦争を続け、
莫大な犠牲を強いたのですから。
そういうスタンスでこれまで来たものと思っていました。それが
周囲が優勢のうちはだんまりを決め込み、ほとぼりが冷めたころ
持論を持ち出し始めたので、卑怯この上ないと感じています。
そんなことをしていると、いつまでたっても戦前・戦中が終わりません。
大きな失敗から、学ぶべきことは学んで、新しい時代に向かいましょう!
そんな思いでおります。
by momotaro (2015-01-15 22:35)
majyo さま
> 同士よ! 私もそう思う(^_-)-☆ テヘヘ
ありがとうございます。
(素晴らしいコメントの仕方を教えていただきました)
by momotaro (2015-01-15 22:42)