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友よ、戦争をしない世界を創ろう! 番外 [『友よ、戦争をしない・・・』広場]


   友からいただいたメール第二弾

 昨年の暮れも押し迫った28日、あの友から次のメールが届いた。文頭に「ついでにこれもお使い下さい」とある。彼のブログからのコピーのようだ。

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なんだかドタバタしていたのとネタ切れでついに10日ほど空けてしまいました。原則日々更新が唯一の取り柄のこのブログ、まことに面目ない次第であります。

さて、そんな言い訳をしているうちに今年も最後、最終号となってしまいました。で、月並みですが今年一番印象に残ったというか気になったことを書きたいと思います。
それは沖縄についてです。

沖縄のいわゆる民意は今や反政府、反本土になっているようです。嘉手納の辺野古移設にもともと賛成だった人が反対を唱えて知事になったり、総選挙では小選挙区選出で自民党議員が全滅したりということがその証拠ということですが、わが政府もそれならと、どうも沖縄振興予算を減額するという正面対決になりつつあります。なんでこんな馬鹿なことを政府がするのか全く理解できません。
そんなことをして何が得られるのでしょうか。密かに沖縄侵略を目論む某大陸帝国を喜ばせるだけの愚策で安倍政権のおごりここに極まりではないか、とわが怒りは、怒り心頭に達しております。

70年前の沖縄戦敗戦時、当時の海軍司令官だった太田少将の「沖縄県民斯ク戦ヘリ県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」という有名な電文があります。
要するに「内地」の人間は沖縄の人達に多大な借りがあり、戦後も長らく米軍軍政下で米軍基地があるがゆえの度重なる屈辱と被害を受け続けてきました。

先ほどの「沖縄県民斯ク戦ヘリ・・・」だけではぴんとこないので、長くなりますが電文全文の現代語訳をウキペディアから転載します。(なお訳文には複数のものがあるとのことです)

「沖縄県民の実情に関して、権限上は県知事が報告すべき事項であるが、県はすでに通信手段を失っており、第32軍司令部もまたそのような余裕はないと思われる。県知事から海軍司令部宛に依頼があったわけではないが、現状をこのまま見過ごすことはとてもできないので、知事に代わって緊急にお知らせ申し上げる。

沖縄本島に敵が攻撃を開始して以降、陸海軍は防衛戦に専念し、県民のことに関してはほとんど顧みることができなかった。にも関わらず、私が知る限り、県民は青年・壮年が全員残らず防衛召集に進んで応募した。
残された老人・子供・女は頼る者がなくなったため自分達だけで、しかも相次ぐ敵の砲爆撃に家屋と財産を全て焼かれてしまってただ着の身着のままで、軍の作戦の邪魔にならないような場所の狭い防空壕に避難し、辛うじて砲爆撃を避けつつも風雨に曝さらされながら窮乏した生活に甘んじ続けている。

しかも若い女性は率先して軍に身を捧げ、看護婦や炊事婦はもちろん、砲弾運び、挺身斬り込み隊にすら申し出る者までいる。
どうせ敵が来たら、老人子供は殺されるだろうし、女は敵の領土に連れ去られて毒牙にかけられるのだろうからと、生きながらに離別を決意し、娘を軍営の門のところに捨てる親もある。
看護婦に至っては、軍の移動の際に衛生兵が置き去りにした頼れる者のない重傷者の看護を続けている。
その様子は非常に真面目で、とても一時の感情に駆られただけとは思えない。
さらに、軍の作戦が大きく変わると、その夜の内に遥かに遠く離れた地域へ移転することを命じられ、輸送手段を持たない人達は文句も言わず雨の中を歩いて移動している。
つまるところ、陸海軍の部隊が沖縄に進駐して以来、終始一貫して勤労奉仕や物資節約を強要されたにもかかわらず、(一部に悪評が無いわけではないが、)ただひたすら日本人としてのご奉公の念を胸に抱きつつ、遂に‥‥(判読不能)与えることがないまま、沖縄島はこの戦闘の結末と運命を共にして草木の一本も残らないほどの焦土と化そうとしている。食糧はもう6月一杯しかもたない状況であるという。
沖縄県民はこのように戦い抜いた。県民に対し、後程、特別のご配慮を頂きたくお願いする。」

というもので、今もって涙無くしては読めるものではありません。沖縄県民に感謝あるのみではありませんか。
さて、現在、沖縄の心に一番沿っているのは他でもなく天皇皇后両陛下だと思っています。最初の両陛下(当時は皇太子ご夫妻)沖縄初訪問時には、ひめゆりの塔参拝時に沖縄左翼団体(沖縄人自身による沖縄解放を掲げていた沖縄解放同盟準備会)の者から火炎瓶を投げられました。
両陛下はこれにひるまず、今年11月のご訪問まで都合10回の沖縄訪問をされています。私は寡聞にして日本国首相の沖縄訪問回数は知りませんが、恐らく10回も訪問した首相はいないのではないでしょうか。

まあ、こういうことを書くと、いつまで沖縄人を甘えかしているのだ、というような批判を受けるかも知れません。結局は彼らも「金目」さと言う人もいるにちがいないでしょうけども、私は沖縄と内地のつながりの原点は、この太田少将の電文であり、両陛下の沖縄への思いであると思っています。

また、国民を思う統治者の器とはこういうことではないでしょうか。安倍首相閣下もかくあっていただきたいものであります。(この文は首相官邸に意見として投稿しております)

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 さすが友は勉強家だ。感性も鋭く、打てば響く心の持ち主だ。「彼に呼び掛けることは決して無駄ではないぞ」との確信が一段と強まった次第だ。


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majyo

お友達からのメール素晴らしいではないですか!
同じ方でしょ!
いま、天皇家がそれぞれ発信していますね。誕生日やその他の時に。
私たちと同じく危機感を持たれているのでしょう。
今の政府は沖縄振興予算を減らしたり、会わなかったり
言われているように、まったくイジメですね。
もしかしたらこのシリーズ ハッピーエンドかなあ(*^。^*)
by majyo (2015-01-08 20:04) 

momotaro

コメントありがとうございます。
お友達は、同じところもあるし、油断していると違うところもあるし…
違うところは違うところで、確信犯だから、
なかなか手ごわいと思います。
天皇家さんも桑田さんもがんばってますよね、
決して政治利用する気はありませんけど、
なんとなく伝わってきますよね。  燦Q
by momotaro (2015-01-08 20:51) 

tyapi

コメント&ナイスありがとうございます。

遅くなりましたが
新年明けましておめでとう御座います。
本年も引き続き宜しくお願いします。
皆様のお蔭で無事引っ越しが終わりました!(^^)!

今年も書ける範囲内でブロブを更新しますので、宜しくお願いいたします。
by tyapi (2015-01-08 21:29) 

さきしなのてるりん

沖縄の痛みは私たちの痛みを代わりに受けている痛みと友達の彼は感じているのですね。それに思いをいたせる人はきっと沖縄の人たちと同じように日本そのものを平和な国にするその綱引きに加わってくれる人です。私は強く握手を求めたい。
by さきしなのてるりん (2015-01-09 18:46) 

momotaro

tyapi さん コメント&ナイス ありがとうございます。
長い船旅 & 車での移動 大変でしたね、お疲れ様でした。

by momotaro (2015-01-09 22:05) 

momotaro

さきしなのてるりん さま
ぜひとも、彼の手を強く握って、日本を平和の国にする綱引きに引っ張り込んでください。
コメントありがとうございました。

by momotaro (2015-01-09 22:12) 

gonntan

ナイスありがとうございました。勉強になりました。いろんな事情がある中で、心から相手の痛みを思いやることができることは大切なことですね。
by gonntan (2015-01-10 20:34) 

momotaro

gonntan さん
ナイスとコメントありがとうございます。
今日初めて訪問しました。良いことが書いてあるうえ、
コメントも多様で、たいへん勉強になりました。ただ
私がコメントを書くと余計ややこしくなるかもしれないので
今日はナイスだけにしました。
by momotaro (2015-01-10 22:21) 

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