石巻・大川小学校の悲劇から学ぶ [たまには photo news]
佐藤敏郎・かつら先生講演会
『あの日を忘れない 3.11 ~小さな命の意味を考える~』 に行ってきました。「熊谷・鴻巣明るい社会づくりの会」が地元で開催してくれたので、日曜午前の予定を変更して行くことができました。
田並会長のあいさつで始まりました。
ご夫妻は6年生のお嬢様を大川小学校で亡くされています。
敏郎先生は、いつ起こるか分からない災害で、助かる命を亡くしてしまうことのないようにとの視点から、問題点を冷静・客観的に、スクリーンに映像を映し出しながら講演をしてくださいました。
かつら先生は、護られていると信じていた学校で、娘さんに起こってしまった悲劇を、痛恨の思いで、切々と語られました。
悲惨な出来事が、一度にたくさんの人々に起こったことを、改めて思い起こしました。
敏郎先生は国語の先生をされていて、中学生の作った俳句を紹介してくれました。どれも心打つもので書きとめたかったのですが、その間もなく、正確に記憶できる頭も持ち合わせていないので、ネットで探してみました。紹介していただいたものと多少違うかもしれませんが、下記の俳句にたどり着きました。
悲しいのがありますよね。涙なしではなかなか読めません。
大川小学校には裏山があり、逃げる間もあったのに、なぜか適切な指示が出されず、74名もの小学生の命が津波にさらわれてしまいました。なぜそんな事態になったのか、その後の説明が未だになされていないことを知りました。在校の先生方も亡くなっていますから、細かい全容は知りえないことはわかりますが、外部との連携がどうなっていたのか、どこに不行き届きがあってあのような事態になってしまったのか、人命にかかわる悲劇が起こった以上は、誠心誠意、検証し説明に努める義務があるでしょう。
落ち度を認めると膨大な額の賠償責任が発生するからとか、どなたかの立身出世がとん挫するからとか、そんな理由でうやむやにしようというなら、そんなことではこの喪失感はとても埋まりませんよ。74人のこの子たちの思い、肉親の思いはとても癒えるものではありません。被災者は災害に否が応でも向き合っています。教育委員会や学校という組織も、その活動結果にしっかり向き合わなければなりません。
彼らもまた被災者でしょうに、なぜこの非にしっかり向き合えないのか、不思議です。
いただいた冊子の表紙です。
3.11は本当に大きな爪痕を残しました。あの原発事後がなくても、充分深い悲しみを人々にもたらしました。
自然災害だけでも、持てあますことは間違いないのですから、さらに手が付けられなくなってしまう原子力発電所は、もう止めましょう、廃棄しましょう!
拙いレポートですが、本日は以上です。ご訪問に感謝します。
『あの日を忘れない 3.11 ~小さな命の意味を考える~』 に行ってきました。「熊谷・鴻巣明るい社会づくりの会」が地元で開催してくれたので、日曜午前の予定を変更して行くことができました。
田並会長のあいさつで始まりました。
ご夫妻は6年生のお嬢様を大川小学校で亡くされています。
敏郎先生は、いつ起こるか分からない災害で、助かる命を亡くしてしまうことのないようにとの視点から、問題点を冷静・客観的に、スクリーンに映像を映し出しながら講演をしてくださいました。
かつら先生は、護られていると信じていた学校で、娘さんに起こってしまった悲劇を、痛恨の思いで、切々と語られました。
悲惨な出来事が、一度にたくさんの人々に起こったことを、改めて思い起こしました。
敏郎先生は国語の先生をされていて、中学生の作った俳句を紹介してくれました。どれも心打つもので書きとめたかったのですが、その間もなく、正確に記憶できる頭も持ち合わせていないので、ネットで探してみました。紹介していただいたものと多少違うかもしれませんが、下記の俳句にたどり着きました。
今伝える今まで本当にありがとう
いつだって道のタンポポ負けてない
一人ずつ自分の笑顔とりもどす
いつも思う夜の星見て明日も良い日
春風が背中を押してふいていく
あの時から一日を大事に過ごす日々
見たことない女川町を受けとめる
今すぐに夢へと僕は走り出す
ただいまと聞きたい声が聞こえない
逢いたくてでも会えなくて逢いたくて
つらい日があったからこそ今がある
見上げればガレキの上にこいのぼり
悲しいのがありますよね。涙なしではなかなか読めません。
震災復興絵はがきに採用された神田瑞希さんの絵も映し出されました
大川小学校には裏山があり、逃げる間もあったのに、なぜか適切な指示が出されず、74名もの小学生の命が津波にさらわれてしまいました。なぜそんな事態になったのか、その後の説明が未だになされていないことを知りました。在校の先生方も亡くなっていますから、細かい全容は知りえないことはわかりますが、外部との連携がどうなっていたのか、どこに不行き届きがあってあのような事態になってしまったのか、人命にかかわる悲劇が起こった以上は、誠心誠意、検証し説明に努める義務があるでしょう。
落ち度を認めると膨大な額の賠償責任が発生するからとか、どなたかの立身出世がとん挫するからとか、そんな理由でうやむやにしようというなら、そんなことではこの喪失感はとても埋まりませんよ。74人のこの子たちの思い、肉親の思いはとても癒えるものではありません。被災者は災害に否が応でも向き合っています。教育委員会や学校という組織も、その活動結果にしっかり向き合わなければなりません。
彼らもまた被災者でしょうに、なぜこの非にしっかり向き合えないのか、不思議です。
いただいた冊子の表紙です。
3.11は本当に大きな爪痕を残しました。あの原発事後がなくても、充分深い悲しみを人々にもたらしました。
自然災害だけでも、持てあますことは間違いないのですから、さらに手が付けられなくなってしまう原子力発電所は、もう止めましょう、廃棄しましょう!
拙いレポートですが、本日は以上です。ご訪問に感謝します。
紹介していただいた講演、軽トラックで聞きに行きました。涙を拭いている人が一杯いました。癒えることのない悲しみを内に秘めていながら、それでも前向きに生きている。そうした子供たちがいっぱいいることを知りました。またいろいろ教えてください。
by 鰹 (2017-02-27 02:02)
素晴らしい講演でした。
あくまでも冷静にたんたんと出来事を語られる敏郎先生。
どうしても抑えきれない感情を涙ながらに訴えるかつら先生。
「逢いたくてでも会えなくて逢いたくて」の紹介のとき、
目頭あつくなり必死で涙を抑えてました。
すぐそこの裏山に逃げることが可能であったのに、何故、川に向かったのかが知りたくもありましたが、お二人はそのことには触れられませんでした。
「失われた小さな命に対する深すぎる悲しみ」が敢えて触れさせないのだろうと理解しましたが、涙なき行政のひどい対応についてはかつら先生からご紹介がありました。
普段は事なかれ主義で、いったんことが起こると、言い逃れと隠蔽にはしる日本の行政体質が改善されるためにも、
こんごの両先生のご活躍と主催者のますますのご発展を望むものであります。
ご案内ありがとうございました。
by SUN FIRST (2017-02-27 04:27)
鰹さんへ
さっそく夜中にコメントをいただきありがとうございます。
> 軽トラックで・・・
わたしゃSUN FIRST さんのお車に便乗して・・・
> 涙を拭いている人が一杯いました。
わたしも涙を垂らかして拝聴しました。
> 癒えることのない悲しみを内に秘めていながら、それでも前向きに生きている。そうした子供たちがいっぱいいることを知りました。
そうそう、そういうことを知ったのでした。ご参加+コメント、ありがとうございました!
by momotaro (2017-02-27 06:24)
SUN FIRST さんへ
昨日は早朝よりお出かけいただき、今日も早速よりコメントをいただき、連日、ありがとうございます。
> 素晴らしい講演でした。
同感です。お二人の組み合わせが絶妙でしたね
>「逢いたくてでも会えなくて逢いたくて」
「ただいまと聞きたい声が聞こえない」にも泣かされました。
> すぐそこの裏山に逃げることが可能であったのに・・・
何があったのか知りたいですよね
> 普段は事なかれ主義で・・・
以下も同感です。レポートを補っていただいてありがとうございました!
by momotaro (2017-02-27 06:25)
SUN FIRST さんへ
誤字がありました、
「早速より」→「早朝より」 でした!
by momotaro (2017-02-27 06:35)
時が経って忘れ去られるのを
じっと待っている奴が必ずいるはずです。
人の心をないがしろにするような世の中にしたのは誰だ!。。。
by トックリヤシ (2017-02-27 10:30)
トックリヤシさん
> 時が経って忘れ去られるのを
じっと待っている奴が・・・
いるんでしょうかねぇ、いるんでしょうねぇ
でもあんなミスリードで子どもを失った親は、生涯忘れないでしょうから、一生待っても無理ですよね。
どんな不都合があったのかわかりませんが、真実をオープンにして、非があったなら認めて責任ある人が謝罪し、将来のために対策を講じるしかありませんよね!
by momotaro (2017-02-28 00:12)
大川小学校でお子さんを亡くされたご両親の講演会だったのですね。
やはり被災者本人のお話が一番よくわかります。
亡くなった命は戻りませんが、責任の所在もわからず
子供たちの親御さんたちは納得できないでしょう
非を認めるとその後の賠償等と言うのがあまりに大人の都合です
どうして逃げなかったのか?
あの場に立ち呆然と涙を流した事を思い出します
海ではなく川であった。そして高い津波が押し寄せた
天災は予想をはるかに超えましたが、これからの為に
しっかり原因追及して欲しいです。
お金ではないです
by majyo (2017-02-28 07:25)
majyo さんへ
ご丁寧なコメントありがとうございます。
まったくおっしゃるとおりです。
遺族の悲しみを受け止め、真相を明らかにすることで応えてもらうしかありません。
日本の社会には、人ではなく組織を優先する心情拒絶の構造があるように思いました
by momotaro (2017-02-28 07:50)
佐藤さんは、教師の辞め二度と再び子どもたちを守る学校であのような
悲惨な様を繰り返してはならないとの思いから、知りえた事実・教訓・課題を特に全国の学校関係者に知って欲しいとの願いから講演に行かれていると思います。佐藤さんは遺族としての訴訟にも加わらず真実を求めて活動されていました。本当に全国の学校で講演して欲しいと思っています。
by えんや (2017-02-28 21:06)
えんやさんへ
事情通の方にコメントをお寄せいただき感謝しております。
佐藤さんの、あのようなことが二度と起こらないようにという学校関係者としての、また学校関係者への思いが、熱く伝わってきました。
> 全国の学校で講演して欲しい・・・
だれもが聴く価値のあるお話と思いました。
by momotaro (2017-02-28 22:01)
昨日も、福島方面で大きな地震があり驚きました。
ニュースで福一の画像を見てひやりとしました。
3.11から得た教訓を生かし
少しでも被害があるなくなるようにしたいですね。
来てほしくないが、地震国なので想定が必要です。
だから、原発はあってはなりません。
by ファルコ84 (2017-03-01 23:22)
ファルコ84さんへ
地震・津波だけでもとてつもない大災害ですからね、そんな折に原発事故が重なった比には、もう万事休すですよ。
経験したばかりなのに、まだそんな危険を改めないなんて、勇気というよりただのバカですよね!
by momotaro (2017-03-02 01:14)
子どもたち(中学生)の句、胸に沁みますね。
自然の暴威の前には人間は無力。要らざる人災が加わったのではやりきれません。原発即時廃棄こそ、こころばかりの手向けでしょうに。
by kazg (2017-03-03 09:32)
kazg さんへ
おっしゃるとおりです。
まったくやりきれません。
手向けが何もないのもやりきれません。
親御さんの気持ちがよくわかります。
by momotaro (2017-03-04 04:41)