SSブログ

現宰相の人物像 [続・友よ、戦争をしない世界を創ろう!]

《安倍晋三研究を少々》
 現(2016年)総理安倍晋三という人の人物研究を、ここで少々やっておきたいと思います。
〈アベさんの生い立ち〉

 どんな環境で育ち、どこで勉強されてあのような思考の方が生まれたのか、そこに簡単に触れておきたいと思い、ネットで情報を探しました。すると、
『安倍晋三:沈黙の仮面の下の素顔』野上 忠興著という書物があることを知りました。この本に必要な情報があるかもしれないと思い検索していると、次のブログ記事に出会いました。

 安倍晋三の生い立ちから見るその本質―   野上 忠興著『安倍晋三:沈黙の仮面の下の素顔』を読む(1)【 よりによって、安倍晋三本を読むなど、馬鹿らしいと考える人は多いだろう。私自身、知性と教養に欠け、しゃべりが下手で舌足らずな安倍晋三に、人間的魅力など一欠片も感じない。ところが、並の政治家にすぎない安倍が何重にもかさ上げされた評価を真に受け、高飛車な言動や政策を実行している。将来の日本に禍根を残すだけの政治家が、高い評価を受けている奇妙な社会現象こそ、私の関心事である。その生い立ちを知り、歴史観や社会観の浅薄さを再確認し、そういう人物に国の将来を託す過ちを明確にすることに意味があると考えている。それが本書を取り上げる理由である。】で始まる大変興味深い文章です。記事末を見ると
【「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。】とあります。
 著者名は<盛田常夫(もりたつねお):在ブダペスト、経済学者>とあります。
 このまま全コピーして貼り付けても十分読み応えのあるものですが、量的に大きくなりすぎますので、生い立ちの部分だけを切り抜かせていただくことにします。【 】内。省略・割愛部分は・・・で示します。興味のある方はこのサイトにて全文をご覧ください。
アメリカの心配をする暇はない

 ・・・騙した政治家が悪いのか、騙された国民が悪いのか。どっちもどっちだが、アメリカの心配をする暇があったら、日本の将来を心配した方がよい。目先のことしか考えない馬鹿な政治家を抱けば、国は滅びるだけだ。

父母の愛情を受けられなかった幼年・少年時代

 安倍晋三の言動や表情から、人としての情や、心からの思いやりが感じられないのは私だけではないだろう。その態度と発言は、常に、よそよそしく、率直さが感じられない。何事を語っても、気持ちが感じられない。本書は「沈黙の仮面」と形容しているが、安倍晋三に人を欺く仮面や知恵があるとは思えない。彼の言動は素顔そのものである。
 安倍晋三の言動から、感情を表に出すことを憚る意識や、家庭の温かいぬくもりを知らない環境があったのではないかと推測される。人の性格や感情形成に幼年期や思春期の家庭環境、学校環境が影響していることは間違いない。
 本書の著者野上氏は福田派と安倍派の番記者として、安倍晋太郎とも親しかった。本書を描けたのも、安倍家との関係が深かったからだ。安倍家の内情に詳しく、安倍の乳母だった久保ウメから、晋三の幼年期から思春期にかけての家庭状況や精神的発育の状況を詳しく聞いている。日本の政治家の家庭の様子が手に取るように分かる。
 晋三は親の愛情を注がれて育っていない。日本の政治家は、昼夜を問わず、支援者や政治家との付き合いに飛び回っている。安倍晋太郎は子供に愛情を注ぐ時間を削って政治活動に没頭し、母は支援者回りに勤しんでいたから、二人の兄弟の面倒は乳母が見ていた。添い寝をしたのは母ではなく乳母のウメだった。だから、安倍家の親と子供の関係はきわめて冷めたものだったことは容易に想像される。
 もっとも、長男の寛信は最初の子供だったこともあって、両親からそれなりの愛情が注がれたようだが、次男の晋三が生まれた頃には晋太郎の政治活動が繁忙を極め、父母の愛情を受ける機会がなかった。幼児期における親の愛情不足は子供の情緒を不安定にし、人を思いやる感性を育まない。
父母に代わって晋三をかわいがってくれたのは、母方の祖父岸信介である。晋三が父晋太郎より、祖父である岸を慕う原点がここにある。しかし、三男の信夫が生まれてから、この関係も大きく変わった。信夫は生まれて間もなく岸家に養子に出されたからである。岸信介の愛情もまた、晋三から信夫に移っていったのは自然なことだが、晋三には弟に祖父を取られたという意識が芽生えたことは疑いない。
 人としての安倍晋三の心理と感性の形成は、このような複雑な家庭環境に大きく影響されている。
 安倍家の長男寛信と次男の晋三は、性格が対照的だった。冷静な長男に比べ、晋三は口数も少なく、学業成績も良いとは言えなかった。だから、当然、政治家を受け継ぐのは長男だと考えられていた。こういう兄弟関係もまた、晋三の心的形成や精神的な成長に大きな影響を与えた。
 安倍家や岸家を担ってきた政治家は、東大法学部卒のエリートであるが、晋太郎の息子3名は皆、私立大学の付属校に入学し、エスカレーターで大学まで進学した。ただ、兄の寛信は晋三と同じく成蹊大学を卒業したが、その後、東大大学院へ進学した。また、養子に出された弟の信夫は慶応大学経済学部を卒業した。晋三が大学進学を迎えた時期に、父晋太郎は「大学は東大しかないんだ」と、分厚い漢和辞典で晋三の頭を叩くことが何度かあったという。もともと学業を期待されず、偏差値が高いとはいえない付属学校をエスカレートで上がってきた晋三には、とても実現できる目標ではなかった。物心ついてからの晋三は徐々に学歴コンプレックスに悩まされていたはずで、父からの難題は、晋三に東大嫌いのコンプレックスを植え付けただろう。
 そういう晋三が政治家として晋太郎を継いだことには理由があった。無口で目立たない子供だったが、ツボにはまるテーマでは人が変わったように持論を守り、かんたんに引かずに相手を論駁することがあった。そのテーマこそ、尊敬して止まない祖父岸信介が孫に語った日米安保条約の正当性である。生半可に安保条約を否定する同級生にたいして、逆に問い詰め、論破することがあり、同級生を驚かせたエピソードが語られている。
 簡単に首を縦に振らず、納得できないことには絶対に「分かった。ごめんなさい」と言わない頑固さに、父晋太郎が政治家の資質を見たという。事を荒立てないように、簡単に親に謝る長男寛信より、納得できなければ口を固く閉じ、謝らない晋三の方が政治家向きだと考えたようだ。安保法制がいかに不合理だと論破されても、頑なに持論を守る姿勢に通じる。二度も首相の座を射止め、学歴に及ばない兄と弟を出し抜いたことを、さぞかし自負していることだろう。
 もっとも、この程度で政治家の跡継ぎが決められるのかとがっかりさせられる。政治家に求められる資質とは、少なくとも日本ではこの程度のものなのだ。同じ土俵で闘うことを避け、頑なに持論にしがみつくのは、たんに「愚鈍」なだけではないか。

( 初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/ ) 】
 結局、〈父母の愛情を受けられなかった幼年・少年時代〉の節は全部引用しました。

 学歴については、Wikipediaより引用します。
【 生い立ち
1954年(昭和29年)9月21日、当時毎日新聞記者だった安倍晋太郎と、その妻・洋子の次男として東京都で生まれる。本籍地は山口県大津郡油谷町(現・長門市)である。 父方の祖父は衆議院議員の安倍寛、母方の祖父は後の首相・岸信介で、大叔父にはやはり後の首相・佐藤栄作がいる、政治家一族であった。安倍は「幼い頃から私には身近に政治がありました」と回想している。幼い頃は野球選手や刑事になることに憧れていた。
学生時代
成蹊小学校、成蹊中学校、成蹊高等学校を経て、成蹊大学法学部政治学科を卒業した。
小学4年生から5年生にかけての1964年から2年間は平沢勝栄が家庭教師についていた。高校ではクラブは地理研究部に所属。高校卒業後成蹊大学に進み、佐藤竺教授のゼミに所属して行政学を学ぶ。大学ではアーチェリー部に所属し、準レギュラーだった。大学生の頃は人付き合いが良く、大人しく真面目だったという。1977年春に渡米し、カリフォルニア州ヘイワードの英語学校に通うが、日本人だらけで勉強に障害があると判断して通学を止め、その後イタリア系アメリカ人の家に下宿しながらロングビーチの語学学校に通った。秋に南カリフォルニア大学への入学許可が出され1978年から1979年まで政治学を学んだ。】

 公立学校で学び育った多くの国民とは、やはり違う学校環境で学び育っています。詳しいことは、成蹊小学校〜成蹊高校がどんなことを教える学校なのかを調べる必要がありますが、それよりも、やはり、祖父から受けた「日米安保論」の影響がその後を決めているということのようです。

 本日は以上です。
 おまけの写真としては、おととい長野にりんごを買いに行ってきたときのものを二枚。
 毎年、11月の末か12月の初めにりんごを買いに行っています。ツレのポリシーです。
 9時ごろ出たかったのですが、今年は3歳の孫連れのため、10時半と出遅れました。信州中野で下りて行きつけのリンゴ農家に着いたのが1時半過ぎ、独りでりんごを積み込んでいたら3時頃になり、コンビニを探してうろうろしていたら4時ごろになり、粉雪が降り始めました。
 さあ大変、ノーマルタイヤなので軽井沢あたりでチェーン規制になったら家に帰れなくなる・・・と久しぶりに緊張しました。
 でも小雪が舞っていたのは長野市周辺の山間部だけで、無事7時過ぎに帰宅できました。
IMG_1705 りんご.jpg

IMG_1708.jpg

 

nice!(12)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 12

コメント 16

majyo

アベ総理のまとめありがとうございます
祖父には両極端の祖父がいて、しかし岸総理をそのまま受け継ぎ
今に至っています
学歴は問いません。しかし真の思考能力すらない
卒業生から恥ずかしいと言われています。
このまとめを読めば、たいした政治家だ!とは思わないのでしょうが
まだ支持率は高い?。解せません(-_-;)

長野へ行かれたのですね。小雪が舞う?それはゾッとしたでしょう
冬は信越は車は難しいですね。

お孫ちゃん、まさに少女ですね。 愛おしいでしょう(^_-)-☆
by majyo (2016-12-08 19:15) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

そちらから、長野は割りと近くていいですね。
道路もあまり混まないし。。
わが家の方は、渋滞が多いから行く気がしません。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-12-08 19:56) 

momotaro

majyo さんへ
早々とコメントありがとうございます。
> アベ総理のまとめ・・・
まとめたつもりはないんです。人物像を少々見ておこうかと思っただけです、
> 岸総理をそのまま受け継ぎ今に至っています
そうなんですよね、「美しい国へ」にもそう書かれていました。
> 学歴は問いません。
そうなんです。最終学歴が問題なのではなくて、普通の勉強をやってきているかどうかに興味があるのです。
> まだ支持率は高い?解せません(-_-;)
はい、解せません。
> 小雪が舞う?それはゾッとしたでしょう
はい、ハラハラしました。少し焦りました、内心。
> お孫ちゃん、まさに少女ですね。
少し少女っぽく写りましたね、実際はまだまだ baby gang です。
by momotaro (2016-12-08 23:42) 

momotaro

なんだかなぁ〜!横 濱男 さんへ
そちらから、いらっしゃると、東松山インターまでで、時間はかかるし…疲れちゃいますよね。
帰りも花園インターで降りちゃいますから、混むのは大抵その先ですからね。
代わりにレインボーブリッジとか、都会の夜景とかは滅多に見られません。
たまに走るとキョロキョロしちゃって、危ないです (´⊙ω⊙`)
by momotaro (2016-12-08 23:53) 

kazg

>将来の日本に禍根を残すだけの政治家が、高い評価を受けている奇妙な社会現象こそ、私の関心事
そうなんですよ、これが私の関心事でもあります。
うちの妻は、「声がいい」とか行っていますが、、、、どうなんですかね。
たわわなりんご、青空に映えますね。姫様の後ろ姿、絵になります。良い思い出になったことでしょうね。

by kazg (2016-12-09 05:54) 

momotaro

kazg さんへ
具合の悪い中コメントをいただきありがとうございます。
一昨日の夜退院されたとか、引き続きお大事になさってください。
>「声がいい」
そういう魅力もあるのかもしれません。悔しいけど、見栄えもいいですよ。
でもそれで宰相を選んではいけませんよね、国が滅びます。
姫様、寒がっていました。
by momotaro (2016-12-09 07:07) 

トックリヤシ

偏った育ち方をした人間が
一国の総理大臣になること自体不自然なんですよ。
我が国民は自分に無いものを求めたがる人種なんですね~。
by トックリヤシ (2016-12-09 14:39) 

momotaro

トックリヤシさんへ
> 我が国民は自分に無いものを求めたがる人種なんですね~。
お育ちの違う人を尊敬してしまうところがあるのですかねぇ?
ペコペコして崇めて、その威光で他の人を従わせる、そんなことが好きなんですかねぇ、困ったことです。
by momotaro (2016-12-09 18:34) 

えんや

アベ首相の生い立ち、、、今があるんですかね?
、、、ますます先が暗くなります。

by えんや (2016-12-09 19:51) 

momotaro

えんやさんへ
> 、、、ますます先が暗くなります。
こういう人物の天下が続くようでは、日本人と日本社会に問題あり!ですよね
by momotaro (2016-12-09 23:49) 

BrerRabbit

自分では絶対に読まないので
大変興味記事ありがとうございます。

先日どこで読んだか忘れましたが、精神科医曰く
レイシストの発言やネトウヨの発言は病んでる心に
心地よく響くので内容は別として推奨しているという
意見を読みました。
国全体が病んでいるかのような支持率をみるにつけ
さもありなんと思ってしまいます。

by BrerRabbit (2016-12-10 10:39) 

momotaro

BrerRabbit さんへ
> レイシストの発言やネトウヨの発言は病んでる心に心地よく響く・・・
なるほど、心が痛んでいる人が、そういう考えを持つと気分がよくなるのかぁ
個人的には解決に向かっても、社会としては別の争いの元になりますねぇ
心の病そのものを解消していく方策を模索しなければなりませんね
面白い意見を教えていただきありがとうございました。
by momotaro (2016-12-10 20:11) 

ファルコ84

紆余曲折有れど
立派な家系に生まれ育った晋三お坊ちゃん!
「美しい国、日本」を宣言すれど
原発・基地・憲法・・・
そして、カジノ法案
けっして美しい日本(政治)とは言い難い。
by ファルコ84 (2016-12-10 23:39) 

momotaro

ファルコ84さんへ
> 原発・基地・憲法・・・そして、カジノ法案、けっして美しい日本(政治)とは言い難い。
まったくです。
それでも主張を少しも変えない。
思考のおかしさを話題にするしかありませんよね、なるべく大勢で!
by momotaro (2016-12-11 01:46) 

gonntan

門閥とはいえこの程度で衆議院議員になれることが
さすが閨閥門閥ですね
そうして首相の座を二度も射止めるとは・・

彼自身は戦後レジームからの脱却を声高に言いつのりますが
まさに彼こそが戦後の日本が生んだ鬼子でしょうか
by gonntan (2016-12-11 21:17) 

momotaro

gonntan さんへ
> まさに彼こそが戦後の日本が生んだ鬼子でしょうか
「鬼子」まさにそんな感じですね、それにしても戦後の日本は変なものを産んじゃいましたね、しかも子分たちが大勢いるんだから・・・参りましたね!
by momotaro (2016-12-11 23:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。