朝日の異論がいまだにムカつく・・・ [人間考]
今日は少し時間があったので、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』例の長期課題を少しばかり進めました。しかし、ある程度まとめて掲載するところまではまだ行っていませんので、その前にひとつ、短いのを掲載します。
11日の夜に、朝日新聞の投書欄「声」に、先日すでにブログで取り上げた
http://mo-mo-taro.blog.so-net.ne.jp/2015-10-06
佐伯啓思氏の意見文に対する反論を投稿しました。550字以内ということなので、ブログの三分の一か四分の一程度に圧縮して、メールで送りました。
それから一週間たっても音沙汰がないので、多分没になったものと判断し、多少修正してここに掲載します。
***************************
十月二日の本紙異論のススメに「そもそも『平和』とは何か」と題する佐伯啓思氏の意見が掲載された。
要旨は
① 安全保障法に反対した人は「戦争とは人殺しで、平和とは、戦争すなわち人殺しをしない状態だ」という理解がある。しかし歴史的には、平和は力による平定に対する同意が産み出す秩序であり、力のバランスの維持である。
② 長い歴史の中で日本が危険なことをしたのは、欧州帝国主義時代のほんの短い期間であった。憲法９条の平和主義はわれわれ自身への過度な不信感と、終戦直後の現実離れした厭戦感情の産物であるように思う。
というものだ。
私は、この議論は到底看過できない。①の発想は、日本の江戸時代を彷彿とさせる。しかし当時の幕藩体制はそれなりの歴史があって生まれたものである。今の世界がアメリカの一極支配にどれだけ同意しているか、いささか疑問が残る。
②については、戦争を厭う気持ちが現実離れしているとは、信じられないお言葉だ。戦争は避けられないことだから、冷静にやるのがまともな人間で、二度としたがらない人は、心に傷を負った病人だという認識だ。
一見クールな理性のようにも思えるが、これこそ現実離れした頭の遊びだ。「文明生活を享受しながら、野蛮な殺戮合戦など、もはやできない」とするのが、当たり前の人間の感覚ではないだろうか。
****************************
一度取り上げたテーマだが、賢しそうなこの手のご意見は、本当に我慢ならない。
この人の、平和・反戦主義を「終戦直後のあまりに現実離れした厭戦感情の産物」だという捉え方が、冷静ぶって、理性的ぶって、一番罪深いと感じる。直後、または最中の人の感覚が一番当たっていて、尊重されるべきだとは思わないのだろうか？
原発に関しても、「原発反対」は、事故直後の異常な原発アレルギーの産物だと言うのだろう。しかし、故郷を追われた人の心持ちをどう思っているのだろうか？ 一時的な異常なアレルギーか？
また、何かあったときに、逃げずに適切な対応を、だれがとれるというのか？ 事故が起こらないことを前提に、平然とやっているほうが、よほどおめでたいか、別のなにかに眼が眩んでいるだけではないのか？ それを、屁理屈をつけて正当化しようとする、そんなことに大事な頭を使っているだけではないか。
人間社会は、集団が懲りることによって、ようやく同じ過ちを繰り返さなくなり、少しずつ進歩していくのだ。懲りることに水を差し、不幸を克服することを奨励するなど、ニコニコしているけれど、あなた、人間ですか？と問いたくなる。
さて気分直しに、いつものピントの甘い写真をいくつか・・・
熊谷運動公園です
こんな滑り台があります
池があって鴨？がいます
傍らに、八木牧場という小さな牧場があり、ヤギとウサギがいます。
ウサギ小屋の屋根の上に、アゲハでしょうか、きれいな模様の蝶々がいました。
ちょっとしつこいですか、またまたランタナです
今日もお訪ねくださり、ありがとうございました！
11日の夜に、朝日新聞の投書欄「声」に、先日すでにブログで取り上げた
http://mo-mo-taro.blog.so-net.ne.jp/2015-10-06
佐伯啓思氏の意見文に対する反論を投稿しました。550字以内ということなので、ブログの三分の一か四分の一程度に圧縮して、メールで送りました。
それから一週間たっても音沙汰がないので、多分没になったものと判断し、多少修正してここに掲載します。
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十月二日の本紙異論のススメに「そもそも『平和』とは何か」と題する佐伯啓思氏の意見が掲載された。
要旨は
① 安全保障法に反対した人は「戦争とは人殺しで、平和とは、戦争すなわち人殺しをしない状態だ」という理解がある。しかし歴史的には、平和は力による平定に対する同意が産み出す秩序であり、力のバランスの維持である。
② 長い歴史の中で日本が危険なことをしたのは、欧州帝国主義時代のほんの短い期間であった。憲法９条の平和主義はわれわれ自身への過度な不信感と、終戦直後の現実離れした厭戦感情の産物であるように思う。
というものだ。
私は、この議論は到底看過できない。①の発想は、日本の江戸時代を彷彿とさせる。しかし当時の幕藩体制はそれなりの歴史があって生まれたものである。今の世界がアメリカの一極支配にどれだけ同意しているか、いささか疑問が残る。
②については、戦争を厭う気持ちが現実離れしているとは、信じられないお言葉だ。戦争は避けられないことだから、冷静にやるのがまともな人間で、二度としたがらない人は、心に傷を負った病人だという認識だ。
一見クールな理性のようにも思えるが、これこそ現実離れした頭の遊びだ。「文明生活を享受しながら、野蛮な殺戮合戦など、もはやできない」とするのが、当たり前の人間の感覚ではないだろうか。
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一度取り上げたテーマだが、賢しそうなこの手のご意見は、本当に我慢ならない。
この人の、平和・反戦主義を「終戦直後のあまりに現実離れした厭戦感情の産物」だという捉え方が、冷静ぶって、理性的ぶって、一番罪深いと感じる。直後、または最中の人の感覚が一番当たっていて、尊重されるべきだとは思わないのだろうか？
原発に関しても、「原発反対」は、事故直後の異常な原発アレルギーの産物だと言うのだろう。しかし、故郷を追われた人の心持ちをどう思っているのだろうか？ 一時的な異常なアレルギーか？
また、何かあったときに、逃げずに適切な対応を、だれがとれるというのか？ 事故が起こらないことを前提に、平然とやっているほうが、よほどおめでたいか、別のなにかに眼が眩んでいるだけではないのか？ それを、屁理屈をつけて正当化しようとする、そんなことに大事な頭を使っているだけではないか。
人間社会は、集団が懲りることによって、ようやく同じ過ちを繰り返さなくなり、少しずつ進歩していくのだ。懲りることに水を差し、不幸を克服することを奨励するなど、ニコニコしているけれど、あなた、人間ですか？と問いたくなる。
さて気分直しに、いつものピントの甘い写真をいくつか・・・
熊谷運動公園です
こんな滑り台があります
池があって鴨？がいます
傍らに、八木牧場という小さな牧場があり、ヤギとウサギがいます。
ウサギ小屋の屋根の上に、アゲハでしょうか、きれいな模様の蝶々がいました。
ちょっとしつこいですか、またまたランタナです
今日もお訪ねくださり、ありがとうございました！
朝日は異論を載せますが、現在のNHKや読売ましてやフジ産経となると異論は報ぜずですね。議論など無用。ところで、日本の総理大臣が横須賀のアメリカ軍の空母に乗っちゃったいましたねー。Yahooニュースでも写真入で掲載してます。世界はどう見ますかねー？今日本の国民はこの方に異論は言えない。「私が総理大臣！決めるといったら決める」のですから、反論など許されませんな・・・。日本も大統領制にしたらどうなんですかね？国民が直接選ぶと６割以上がNOですよ！いいんじゃないですかねーーー？
by SUN FIRST (2015-10-19 03:27)
アメリカさんに褒めてもらえるように空母上でニコニコ、
戦争ごっこにご満悦だね！ まったくどうしようもない悪餓鬼同然！
by トックリヤシ (2015-10-19 09:08)
SUN FIRST 様
異論てこんなもんだよ、バカにしてやってくれって、吊るし上げの見本と解釈しますかねー
それにしてもムカつくんですよねー
よみうりさんけいにもそのうち投稿してみますよ、載せそうなヤツを考えて…
あんなお方にいろいろ決められたらたまったもんじゃないから、早くなんとかしなくちゃね〜
by momotaro (2015-10-19 11:26)
トックリヤシ様
まったくどうしようもないワル柿です。
渋柿なら吊るせばどうにかなるんだけど・・・
by momotaro (2015-10-19 11:28)
＞平和・反戦主義を「終戦直後のあまりに現実離れした厭戦感情の産物
これはこの方の意見でもありますが
それを恥じずに掲載する朝日新聞にも疑問を持ちます
そして、それに対する投稿に
梨のツブテという事は、無視された？
まだ、時間もありますから断定できませんが
朝日はどうした！という意見も多く
これから、この日本が変質していく事に警鐘を鳴らさない新聞は
新聞の役目を果たしていません
私もかなり怒っています。
あれを良しと言うのかと
by majyo (2015-10-19 19:53)
佐伯さんは、
京都大学こころの未来研究センター
特任教授だそうですね！
①②共にその様なお考えの方だとすると
むなしい心の持ち主のような気がします
残念でならない。
異論をとなえたい。
by ファルコ８４ (2015-10-19 21:41)
majyo 様
かつてマスコミは権力分散の役割を果たしていたのに、今はそんな力はどこへやら、政府の御用機関になり下がったところが多くなりました。
しかし、こちらも敵を増やしても仕方がないので、どこがどうというよりも、記事ごとに、番組ごとに、是々非々で臨むことにしましょう！
日々街宣・デモ等でご活躍の上にコメントをいただき恐縮しております！？
by momotaro (2015-10-19 22:10)
ファルコ８４様
「こころの未来研究センター特任教授」
はあっ？ 名前はすごくいいけれど、
どんな研究しているのですかねー？ って思っちゃいます。
by momotaro (2015-10-19 22:16)
私は、朝日が異論を唱える人を載せたことに購読新聞に誇りを感じ取りました。
時の総理が毛嫌い目の敵にしようとも、私は購読続けます。
実は所帯を持って以後購読紙は朝日新聞だけです。
これからも続けますよ！
安倍一色で夢も希望も描けないような今の世の中いやで仕方ありません。
momotaro反論、過去の著作やブログの内容からするとほんの少し冷静さに欠けて・・・、そのへんが編集者のとまどいだった？！
異論反論あっての正論。
おら、ニュースは５ちゃんと６ちゃんしか最近見ない。
NHKニュースは政府の加工品で１色だから・・・。
やっぱり虹だべ！！
by SUN FIRST (2015-10-20 20:29)
SUN FIRST 様
反論が冷静さを欠いている！
おっしゃるとおりでございます、「ムカつく」なんて言っちゃってますから。素朴な、純真な疑問には極めて優しいのですが、小賢しいのは、「よくそんな論法で飯食ってきたなー。人を惑わすのもいい加減にしろ」って、つい腹が立ってしまいます。
修行が足りないのかなあ、とも思いますが、今のご時世、「腹を立てるのは今でしょう」ぐらい、先に立つ人が間違っていますよ。大いに腹を立てましょう！
報道機関に関しては、どこがいいとかダメだとかのレッテル貼りよりも、記事や番組ごとに、批判したり評価したり、感情的になったりしたほうが、建設的ではないかと、思っている次第です。
コメントありがとうございました。
by momotaro (2015-10-20 22:46)
「異論への異論」は既に載っちゃたのですね。50代の医師の方が真っ当な指摘をされていました。この投書後の投稿でしたが，かぶっちゃったのだと思います。あの異論への異論・反論はかなり有ったものと思います。
低知性丸出しで攻撃するのも見苦しいですが，それは心ある人ならば，一目でおかしいと分かりますが，この人の様にインテリぶったヤクザは始末が悪いです。
by Enrique (2015-10-21 18:07)
チョウは判定できません。
アゲハは果物には来ないはずです。
果物に来るのはタテハ類だと思いますが。
by Enrique (2015-10-21 18:12)
佐塚昭彦尊師
『私は平和を願うのみじゃ。』
http://img3.m-pe.tv/upld2/hatekatumi/bbs/1/1444904020-8f803d074a.jpg
by 佐塚昭彦尊師 (2015-10-21 18:47)
Enrique 様
コメントありがとうございます。
> インテリぶったヤクザ
柔和な顔したヤクザ、頭の使い方がヤクザですよね！
タテハ類とのご示唆を受け、
http://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/japan/tateha.htm
の写真と見比べたところ、アカボシゴマダラではないか、きっとそうだとの確信を得ました。名前はまた忘れてしまうと思いますが、蝶の模様がこんなに多様とは知りませんでした。ありがとうございました。
by momotaro (2015-10-22 22:00)
賢しそうなこの手のご意見は、本当に我慢ならない。との話。ツイッタでもたくさんありますね。以下にもわかってますという感じで書いていて実際に戦争ってなんだかわかってる？って聞き返したくなる。
by さきしなのてるりん (2015-10-23 14:42)
さきしなのてるりん様
nice をたくさんありがとうございます。
また、この記事への共感ありがとうございます。
こういう変な知恵袋を粉砕していかなければ・・・(*^^)v
by momotaro (2015-10-23 23:04)