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検事長の定年延長問題 & 籠池夫妻に判決 [時事問題]



また善からぬことを閣議決定しましたねぇ、黒川検事長の定年延長。
従来の法解釈を議論をせぬまま、トップの思惑だけで変えてしまったのですね。

jiji.comに依ると

【 人事院の松尾恵美子給与局長は20日の衆院予算委員会で、黒川弘務東京高検検事長の定年延長をめぐり、国家公務員法の定年延長規定を検察官にも適用可能とした法務省の法解釈の変更を認める際、部内で決裁を取らずに了承したと述べた。

 関連する法務省と人事院の協議文書には作成した日付が記載されていないことも明らかになった。

 法務省と人事院は20日の予算委理事会に、定年延長規定の検察官への適用をめぐり協議したことを記した文書を提出。この中で法務省は、定年延長制度について検察官にも「適用があると解される」との見解を示し、人事院は「特に異論は申し上げない」と応じている。

 ただ、どちらの文書にも作成日が明記されていない。委員会の質疑で、野党共同会派の小川淳也氏が理由をただすと、森雅子法相は明確に答えず、松尾氏は「法務省に直接書面を渡しており、記載する必要がなかった」と語った。

 小川氏はさらに、これらの文書に関し、それぞれ部内で決裁手続きを済ませたかを質問。森氏は「必要な決裁を取っている」と答えたが、松尾氏は「取っていない」と述べた。小川氏は「決裁を取らずに法令解釈をしたなんて聞いたことがない」と厳しく批判した。 】

正当な手続きを経ず、政権トップが政策を決め、下位に押し付ける。絵に描いたような独裁政治ですね。官僚組織も無力なと言うか、情けない存在ですね。雁首揃えて辞職したらいかがなものですかね。「こんなんじゃやってられない!」って。

ところであの籠池夫妻に判決が下ったのですね。下ると言うと高いところから何か厳粛なものが降りてくると言う感じがしますが、今の国の在り方は超いい加減ですからね、「司法が政権の意向を踏まえて、そう決めた」という程度ですね。

朝日新聞デジタルは
「政権に逆らったみせしめに」 籠池夫妻判決に関係者ら
と題して以下のように伝えています。

【 学校法人森友学園の補助金不正事件で、大阪地裁は19日、詐欺罪などに問われた学園前理事長の籠池泰典被告(67)に懲役5年、妻諄子(じゅんこ)被告(63)に懲役3年執行猶予5年(いずれも求刑懲役7年)の判決を言い渡した。不透明な国有地取引や公文書改ざんを追及してきた関係者は、引き続き真相解明を求めた。 】

籠池夫妻は、当初、教育勅語を暗唱させるという教育理念を、夫妻の経営する幼稚園で実践して昭恵総理夫人のお目に留まったのですよね。それがエラク総理の気にいるところとなり、近畿財務局に8億円もの値引き策を考案させた?というのが透けて見えるところですよね。

で、ことが公になって「そんなことはない、あったら総理も議員もこれはもう辞める」となって、破格の優遇策は夢と消え、逆に夫妻は囚われ人となってしまった。

政権に人生を振り回された、これまた絵に描いたような人生劇場です。夫妻にとっては、天国にもう少しのところからプッツン糸が切れて地獄に真っ逆さまですから、不幸といえば不幸でしょうが、時代を語る人生劇場の主役に躍り出たわけですから、幸と言えば幸かも知れません。

それはそれとして、この夫妻のそもそもの教育理念は何だったのでしょうねぇ?
教育勅語重視は本心だったのでしょうか、それとも立身出世の方便だったのでしょうか?

夫妻の変わり身振りを見ていると後者のような気がしますが、もしそうなら、そんな方便で丸暗記なんかさせられたら、教えられるほうは堪ったものではありませんよね。

何しろ、教育勅語重視の本家があのようにてのひら返しをする心ない人たちなのですから、一生懸命暗記などしていると、彼らの思いに見事にはまってしまうだけですから。

そういういろいろなことが発覚した、甚だ分かり易い平成末期の事件でした。




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