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魔の交差点と忖度発言 [時事問題]

最近話題になっていることから二つ取り上げます。

一つは埼玉県さいたま市の事故が頻発している交差点の話。狭い交差点で自動車がかなりのスピードで激しく衝突する様子が映し出されています。

一方が優先道路、他方は一旦停止になっていますが、両方の道が混雑する国道と県道の抜け道になっていて、双方とも急いで走り抜けようとしている人が多いとのこと。

停止線で一旦停止をしても、そこから交差する道路の状況は少しも見えず、発信してもしばらくは見えないままです。見えてきた時にブレーキを踏んでもすでに交差点の中に入っていて間に合わず、クラッシュしてしまいます。

事故が頻発するため、魔の交差点と呼ばれているそうです。

事故の起きやすい交差点を放置しておくのはいかがなものでしょうか。物が壊れる経済効果でも狙っているのでしょうか?と思いたくもなります。

信号機をつけるという解決策は、道幅が狭く設置の基準を満たさないため不可能とのこと。現実に事故が頻発しているというのに、なんとも融通の利かない行政です。

信号機がつけられないなら他の対策を講じて事故を起こしにくくしなければなりません。それができずに今日に至っているのです。

ミラーの位置を変える、停止線の位置を変える、優先道路側も一時停止にする、など、素人が考えてもやることはあります。

頻繁に事故が起きるとすれば、起こした人にばかり問題があるのではなく、その道路に問題があるのは明らかです。一日も早く何か有効な手を打たなければいけません。

以上が話題の一です。
話題の二は、国交省副大臣の忖度発言です。

どなたもご存知でしょうが
【本州と九州を新たに結ぶ道路事業の調査で、安倍晋三首相と麻生太郎副総理の意向を「忖度(そんたく)した」と発言し、撤回した自民党麻生派の塚田一郎国土交通副大臣(55)は3日、国会答弁で「我を忘れて事実と異なる発言をした。行政の信頼性をゆがめた」と陳謝した。】
とヤフーニュースにあります。

その後、副大臣の職を辞し、あちこちで真剣に反省の意を表明しています。

人間だれでもうっかり間違えることはあります。間違えていけないことをした時には謝罪し、責任を取れば大抵は許されるものです。交通事故みたいなものです。ですが、この交通事故はそんなに簡単なうっかり事故ではありません。

当人は「私は忖度します。忖度しました。(そして予算をつけました)」と発言しました。車の運転になぞらえるなら「普通は一端停止するところですが、私は止まりません。まっすぐ行っちゃいました。」ととある席で口にしました。

それが明らかになると
「あれは嘘です。事実と異なることを言いました。実はちゃんと一端停止しました。」と前言をひるがえしました。

ところが「そうか、ちゃんと止まったんだな?じゃ、なんで嘘を言ったんだ?そこの交差点は止まらない人が多い所だ。止まらないと大変なことになる。あなたも止まらなかったのではないか?」と追求されました。

政治や行政に忖度が公然と行われるようになると、たいへん大きな不都合が起きます。組織の上位者の気持ちに配慮して部下が行動するようになると、公正・平等が担保できません。言い換えると、不正・不平等が横行します。法の下の平等が言葉だけになります。アベさんの好きな「法治国家」が空証文になります。

すでに我々は、森友問題で、加計問題で、山口婦女暴行問題などで、行政が極めて恣意的、差別的に行われている(のではないかという)現実を見てきました。権力者から指示が出ているか、官吏が忖度しているか、どちらか以外には考えられないような大きな不平等を、政治行政の歪みを知っているのです。

塚田氏の忖度発言は一つの「事故」です。塚田氏に問題があります。しかし、これは、塚田氏が責任を取って辞任すれば収まる問題ではありません。この国でいま頻繁に起こっている事故の一つに過ぎません。問題は事故が起きる現場、魔の交差点にあります。

このままにしておくと大変なことになります。魔の交差点自体を抜本改革しないと、権力者にとって有利で庶民にとって不幸な事故が起き続けます。

本日は以上です。

以下おまけの写真を掲載します。
5日は娘宅で孫の子守を仰せつかりました。久しぶりにエノスイに行きました。
孫の撮った写真を3枚
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7日は熊谷でお花見をしました。孫と婿さんと3人でカキ氷を食べました。(バアバは、京都でお花見してます)
花は文句なしに満開、暖かく風もなく、正にお花見日和でした。
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以上です。お付き合いいただきありがとうございました。


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