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劣化が心配 日本の社会(4) [日本考]


 日本を劣悪化させている要因の第一は、アベ政治に代表される自民党政治です。それからその片棒を担ぐ公明党であり、行政面からこれを支えてしまっている官僚であり、暴走を少しも是正できていない裁判所です。

この中央の劣化の他に、巷に見られる要因として、業者の商売根性を挙げました。この点をまとめておきます。

人が商売を熱心にやることは悪いことではありません。悪いどころか経済の自由競争すなわち個々の利益追求が社会に進歩をもたらすというのが今の社会の基本理念になっています。生きるに必要なことでもあります。

自由主義経済がうまく機能するように調節するのが政治・行政の役割です。そこが劣化してしまっていますから、問題が起こるのも当然ですが、仮に劣化していない政権でも、その調節機能に完璧を求めることは不可能です。営利主義で販路を拡大しようとする側にも自制心が必要です。

商魂のアクセルを踏めばいいというものではありません。限度があります。これ以上追求すると社会を歪める、相手に致命傷を負わせるという一線があります。競争社会にも、人道という自制心が必要です。自由競争が全てを解決してくれるはずがありません。当たり前のことです。

人件費は低く抑えたいのです、どこの企業も。しかし、給与を減らし、福利厚生を下げていけば、従業員の生活は成り立たなくなります。人が集まらなくなります。外国から不足分を調達しますか?

何事も常識の範囲内で収めなければなりません。そういう認識は、経営者も営業マンも持たなければなりません。だれかの損失の上に成り立つばかりで、社会のためになっていないと思われることは自制しなければいけません。法律の範囲内で、詐欺罪や贈収賄罪、独禁法違反などに引っかからなければいいというものではありません。

人々が理性や自制心を失ったら、どんな制度も悪しきものになります。
日本人は夢中になりやすいので、この点が心配です。

そんなことが言いたかったのでした。


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